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「新井白石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新井白石の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
のだが、おせいの綿入を縫っていた母は針を置いて迎えに立っていった。清逸は膝の上に新井白石の「折焚く柴の記」を載せて読んでいた。年老いた父が今|麦稈《むぎわら》帽....
地球図」より 著者:太宰治
とうとう訊問に絶望して、このことを江戸へ上訴した。江戸でこの取調べに当ったのは、新井白石《あらいはくせき》である。 長崎の奉行たちがシロオテを糺問《きゅうもん....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
ばなかった。賞与の末に於てさえ人の軽重を見るを誤らなかった。 『読史余論』の著者新井白石が、そのなかで信長成功の理由を色々挙げたうちに、 応仁の乱後の人戦闘を好....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
るとも、其一銭限り不レ残取上るを一銭切と云なるべし、捜し取る事と見ゆ。 次に新井白石は、一銭を盗めるものをも死刑に処することであるとして、「読史余論」の中に....
死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
を救い出そうとして家の中へ入ったところで、家が潰れて圧死した。私は東湖のことから新井白石を連想した。「折たく柴の記」によると、白石は元禄癸未の年十一月二十二日の....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
は火事があり、小田原、鎌倉、安房は長狭、朝夷の両郡、上総は夷隅郡に海嘯があった。新井白石もこの地震に逢ったので、「折り焼く柴の記」の中には、その夜の江戸の地震の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る奴、志士ぶる奴、江戸っ子がる奴、通人めかす奴……神尾にあっては一たまりもない。新井白石の折焚柴《おりたくしば》を読ませても、藤田東湖の常陸帯《ひたちおび》を読....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の七律を作って同塾でも称賛を得たそうだ。しかるに輓近琵琶歌にこの詩を入れて作者は新井白石だといっている。これは白石の雪の詩の七律と間違ったもので、その体裁が全く....
「峠」という字」より 著者:中里介山
を典拠としなければならぬ。右の新国字の数と種とは、今正確に分類出来ないけれども、新井白石の同文通巻によれば「峠」の如きも、当《まさ》にその時代に造らしめられた国....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
って見て、蔵書の貧弱なのに驚いた。殊に新しい文学書や、小説などはまるでないのだ。新井白石の「折りたく柴の記」が私の注意を惹いただけだった。 「これが尾道の唯一の....
歴史と事実」より 著者:坂口安吾
以前新井白石の「西洋紀聞」によってシドチ潜入に就て小説を書いたとき、屋久島はどんな島....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
教をつづけているはずだ、ということは、外国の宣教師が概ね予想していたことである。新井白石が政治をやってる時に潜入したヨワン・シローテもそういう子孫の実在を信じて....
フシギな女」より 著者:坂口安吾
から、おどろいたね。私は屋久島へ行ったことはないけれども、千七百年代の初頭、例の新井白石が政治をやっていたころ、イタリヤのパレルモの人、ジョヴァンニ・バッチスタ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
厚い眼鏡の蔭から生徒たちを見廻されます。始めて出られた時、自分が好む本だからと、新井白石の『藩翰譜』を持って来られて、右手を隠しに入れ、左の手に本を持って、生徒....
神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
物語として現われているかというと、一つの解釈は、それは譬喩だというのである。昔の新井白石の取ったところがそれであって、彼はその譬喩の言から真実の意味を見出そうと....