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新任
「新任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
時《むかし》盲縞《めくらじま》の腹掛けは今日黒の三つ紋の羽織となりぬ。金沢裁判所
新任検事代理村越欣弥氏は、実に三年前の馭者台上の金公なり。 七 ....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
通りの中ほどに、一軒料理屋を兼ねた旅店《りょてん》がある。其処《そこ》へ東京から
新任の県知事がお乗込《のりこみ》とあるについて、向った玄関に段々《だんだら》の幕....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
った頃)に比べると、だいぶ静かになったようだ。 ◯新首相、鈴木貫太郎大将は、昨夜
新任挨拶を放送した。「政治には素なり、八十に垂んとする老躯をひっさげて、諸君の陣....
「わが町」より 著者:織田作之助
ことの出来ないものであった。 工事監督が更迭して、百万ドルの予算が追加された。
新任のケノン少佐はさすがにこれらの人種の恃むに足らぬのを悟ったのか、マニラの日本....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
い申すといって消え失せた。 白昼にこの不思議を見せられて、楊もおどろいた。殊に
新任早々で、在来のことをなんにも知らないので、下役人を呼んで取調べると、それはか....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
っていた。 そのうちに任期が満ちて、彼は山東の別駕に移されたので、家族を連れて
新任地へ赴く途中、荏平という所の旅館に行き着いた。その旅館には一つの楼があって、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
るような様子はなかった。 僕は宿をとるとすぐ、領事館へ行った。領事の菅君はまだ
新任早々で、一週間ばかり前までは杉村君の下に働いていたのだった。 菅君はマルセ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
涙をのんで、そういったのは、中で一番肩章の立派なアルゴン大将だった。彼は、数分前
新任されたばかりの戦争次官だった。 「やっぱり、あれにやられたんですかなあ」 ....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
おける風間光枝の源氏名であった。――旦那様は、呶鳴りつけるつもりだったらしいが、
新任の楚々たるモダン小間使のやったことと分ると、くるしそうにえへんえへんと咳ばら....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
を出した。 「あっ、仏天青、駐仏大使館参事官! あっ、ここにあったぞ。この頃は、
新任の連中が殖えて、一々名前を憶えていられないや。しまったなあ。このまま放って置....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
入った。それにしても委員長は、人をおだてるのが相かわらずうまいですね。よろしい、
新任副司令リーロフ大佐は、これよりすぐ、海底へ突撃いたします、うーい」 リーロ....
「錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
場所。 信州松本、村越の家 人物。 村越欣弥(
新任検事) 滝の白糸(水芸の太夫) 撫子(南京出刃打の娘) 高原七左....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
だの鮨は、もう居ない。捻った処で、かりん糖売か、皆違う。こちの人は、京町の交番に
新任のお巡査さん――もっとも、角海老とかのお職が命まで打込んで、上り藤の金紋のつ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
総教習稲田穣の如きは当初から不信任を公言して抗議を持出そうとした。然るにいよいよ
新任提調として出頭するや、一同は皆|瀟洒たる風流才人を見るべく想像していたに反し....
「わが町」より 著者:織田作之助
、一人残らず逃げだしていた。 工事監督が更迭して、百万ドルの予算が追加された。
新任のケノン少佐は、さすがにこれらの人種の恃むに足らぬのを悟ったのか、マニラの日....