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新体
「新体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
ャードの飜訳《ほんやく》を愛読して自分で作ってみたものだアね、今日《こんにち》の
新体詩人から見ると僕は先輩だアね」 「僕も
新体詩なら作ったことがあるよ」と松木が....
「弓町より」より 著者:石川啄木
れると同じ種類の不快な感じが起った。生活の味いは、それだけ私を変化させた。「――
新体詩人です」といって、私を釧路の新聞に伴れていった温厚《おんこう》な老政治家が....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
首よ、われを夜伽の霊の影か……闇の盃盤闇を盛りて、われは底なき闇に沈む」と、僕が
新体詩で歌ったのは! さまざまの考えがなお取りとめもなく浮んで来て、僕というも....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
母親をときふせることは、小田さんにたのんだ。 かがやかしき(一郎にいわせると)
新体制への発足《ほっそく》であった。 廃品回収屋さんといえば、今は、りっぱな国....
「地球要塞」より 著者:海野十三
、理論のうえから推理をして、一部の世人を愕かしたものだが、それ以来、わが国では、
新体制下の科学大動員によって、極秘に研究をつづけ、そしてようやく五年前、その最初....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
である。 幸い私は西鶴の著書があったので、それを紅葉、露伴、中西梅花(この人は
新体詩なるものを最初に創り、『梅花詩集』という本をあらわした記念さるべき人である....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
笑声)。 私はその友達から原稿を一つ預かっていました。それは雪の降る日に歌った
新体詩でしたが、それを何処かへ世話して呉れと頼まれていたんです。「僕は君の原稿を....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
国に帰ったのはこの年も晩いころであったろうか。 鶴見は姉と肩をならべながら、『
新体詩歌』の中の自由の歌やハムレットの独白なんぞを誦じて、街頭を歌って歩いた。こ....
「煎じ詰めれば」より 著者:桐生悠々
て、一時的なる利益を得れば、未来の幸福を捨てて顧ない。 だから、煎じ詰めれば、
新体制と旧体制との衝突でもある。彼等は彼等みずからを以て
新体制の人なりとしている....
「髪」より 著者:織田作之助
はこの自由を天に感謝した。 ところが、間もなく変なことになった。既に事変下で、
新体制運動が行われていたある日の新聞を見ると、政府は国民の頭髪の型を
新体制型と称....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
の詩にもそれを求める事が出来なかった。何よりも、その詩の音調の卑俗な事は、たとい
新体詩史をどんなに激賞しても、中西梅花・宮崎湖処子を尊敬させはしないのである。北....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
回は美妙の裸蝴蝶で大分前受けがしたが、第二回の『於母影』は珠玉を満盛した和歌漢詩
新体韻文の聚宝盆で、口先きの変った、丁度|果実の盛籠を見るような色彩美と清新味で....
「西航日録」より 著者:井上円了
地に永住せしめんと欲すと。余、その説を賛成し、かつ外国行きを勧むるために、即座に
新体詩にあらずして、自己流の俗体詩をつづる。 普天の下は王土なり、率土の浜は王臣....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
御作をのこされた。それは『後鳥羽院御集』を拝見すれば判ることである。しかし、この
新体を創始した廷臣たちにとっては、身を以て抒情した「詩」である所の新古今調に寄せ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
新論者はナチス革命は反動と称していたではないか。この気持が今日も依然清算し切れず
新体制運動を動もすれば観念的論議に停頓せしめる原因となっている。日米関係の切迫が....