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新体詩
「新体詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新体詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
ャードの飜訳《ほんやく》を愛読して自分で作ってみたものだアね、今日《こんにち》の
新体詩人から見ると僕は先輩だアね」 「僕も
新体詩なら作ったことがあるよ」と松木が....
「弓町より」より 著者:石川啄木
れると同じ種類の不快な感じが起った。生活の味いは、それだけ私を変化させた。「――
新体詩人です」といって、私を釧路の新聞に伴れていった温厚《おんこう》な老政治家が....
「少女病」より 著者:田山花袋
憤慨する。けれどそれはすぐ消えてしまうので、懲りることもなく、艶っぽい歌を詠み、
新体詩を作る。 すなわちかれの快楽というのは電車の中の美しい姿と、美文
新体詩を....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
首よ、われを夜伽の霊の影か……闇の盃盤闇を盛りて、われは底なき闇に沈む」と、僕が
新体詩で歌ったのは! さまざまの考えがなお取りとめもなく浮んで来て、僕というも....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
ジーの世界観から来ている。この傾向をもっとはっきり表現しているのは、与謝野晶子の
新体詩である。それは、明治三十七年、十月頃の「明星」に出た。題は、「君死にたまふ....
「花吹雪」より 著者:太宰治
に関係した事もある、工場を経営した事もある、胃腸病の薬を発明した事もある、また、
新体詩というものを試みた事だってある。けれども、一つとして、ものにならなかった。....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
成願寺に山形古城がいるアねえ。あの人はあれでなかなか文壇には聞こえている名家で、
新体詩じゃ有名な人だから、まず第一にあの人に賛成員になってもらうんだね。あの人か....
「蒲団」より 著者:田山花袋
。 その間二度芳子は故郷を省した。短篇小説を五種、長篇小説を一種、その他美文、
新体詩を数十篇作った。某女塾では英語は優等の出来で、時雄の選択で、ツルゲネーフの....
「惜別」より 著者:太宰治
もしばしば仙台の劇場で開演せられ、俗物の私も、ついにその激流に抗しかねて、藤村の
新体詩などをこっそり覗いてみるというような有様で、東北の仙台でさえそのような盛観....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
である。 幸い私は西鶴の著書があったので、それを紅葉、露伴、中西梅花(この人は
新体詩なるものを最初に創り、『梅花詩集』という本をあらわした記念さるべき人である....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
笑声)。 私はその友達から原稿を一つ預かっていました。それは雪の降る日に歌った
新体詩でしたが、それを何処かへ世話して呉れと頼まれていたんです。「僕は君の原稿を....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
国に帰ったのはこの年も晩いころであったろうか。 鶴見は姉と肩をならべながら、『
新体詩歌』の中の自由の歌やハムレットの独白なんぞを誦じて、街頭を歌って歩いた。こ....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
の詩にもそれを求める事が出来なかった。何よりも、その詩の音調の卑俗な事は、たとい
新体詩史をどんなに激賞しても、中西梅花・宮崎湖処子を尊敬させはしないのである。北....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
れていますね。どうか正月分は(もし出来たら)この醜態を免がれたいと思う。僕今度は
新体詩の妙な奴を作ろうと思う。文界は依然として芋を揉んでいる。そのなかに混って奮....
「西航日録」より 著者:井上円了
地に永住せしめんと欲すと。余、その説を賛成し、かつ外国行きを勧むるために、即座に
新体詩にあらずして、自己流の俗体詩をつづる。 普天の下は王土なり、率土の浜は王臣....