新例[語句情報] » 新例

「新例〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新例の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ているらしい。これは勿論|独逸人《ドイツじん》の――或は全西洋人の用法を無視した新例である。しかし全能なる「通用」はこの新例に生命を与えた。「門前雀羅を張る」の....
暮の街」より 著者:宮本百合子
虚栄心が良人の行為の教唆者或は責任者として押し出されているというまことに興味ある新例が、前工廠長官夫人の場合に示されたと思う。虚栄心は実際多くの大小不幸の源泉と....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
的研究」という学位論文を通過させたのを、文部省は学位を認可しようとしないという、新例を開いたという事件がある。理由は、氏が左翼文化団体に関係したことがあるから、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
界の芸人で、現在に反感を持つもの、不平を抱くもの、新方面に発展の先例を見、或いは新例を開かんと企てるもの……とにもかくにも、女流興行界に一種の鬱勃たる野心がこも....
源氏物語」より 著者:紫式部
車の寄せられた所へ六条院が出てお行きになって、宮をお抱きおろしになったことなどは新例であった。天子でおいでになるのではないから入内の式とも違い、親王夫人の入輿と....
四十年前」より 著者:内田魯庵
日本婦人と結婚した。式を挙げるに福沢先生を証人に立てて外国風に契約を交換す結婚の新例を開き、明治五、六年頃に一夫一婦論を説いて婦人の権利を主張したほどのフェミニ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、万機、天皇の直裁とし、遠い延喜、天暦の制に復古する以上、もっと積極的に、後世の新例をどしどし立てて行くべきである、と。 だから、土地の分配に、まずその考慮が....