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「新入生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新入生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
食後の散歩に出掛けたらしかった。記念祭が近づいたので誰もそわそわして落ち着かず、新入生の歓迎コンパだと称して毎晩のように京極や円山公園へ出掛けて行くらしく、その....
自叙伝」より 著者:大杉栄
大いに彼をうらやんだ。 が、学校にはいったその日の、第一番目の出来事は五十名の新入生が撃剣場でせいの順に並ばされたことで、そしてその次がそれに続いてすぐみんな....
わが町」より 著者:織田作之助
と言いよんなあ。人間は何ちゅうても学やなあ」 と、しきりに囁いていたが、やがて新入生の姓名点呼がはじまると、他吉は襟をかき合わせ、緊張した。 「青木道子」 「....
正義と微笑」より 著者:太宰治
うのだが、僕には滑稽に聞えた。梶は、自己弁解をしているのだ。自分のだらし無さを、新入生のせいにしようとしているのだ。いよいよ卑劣な奴だ。 「多くたってかまわない....
猿面冠者」より 著者:太宰治
れていた。そのように何やら神秘めいた雰囲気が、ブルウル氏をいっそう魅惑的にした。新入生たちはすべて、この美しい異国人に愛されようとひそかに祈った。そのブルウル氏....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
しに両手を突っ込んだまま、他の事でも考えているらしく、何一つ答えてくれなかった。新入生は胸に動悸を覚えた。 「あの鐘はよく鳴りますね。僕気に入っちゃった。」 ....
小公女」より 著者:菊池寛
やかな姿に眼をとめますと、心を惹かれたような様子をしました。 「これが、私の方の新入生ですか?」と、彼はミンチン女史の方へ振り向きました。「うまく行けばいいです....
勉強記」より 著者:坂口安吾
ているという話なのである。梵語の先生は大変心のやさしい方であった。新学期の第一日新入生を大変やさしくにこにこ見渡して(この時だけは一同出席していた)梵語というも....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
然ダメであるからという理由で、当時ベストメンバーを選ぶ時には、そのころはまだプロ新入生の川上などが却って選に入り、中河をベストメンバーに加える人などは殆どなかっ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いた。あんまりお客がこないので、エエめんどくせえや、というわけか、それとも美姫の新入生でイヴニングが間に合わないのか、美姫の半数ぐらいは、昼の服装で踊っていた。....
次郎物語」より 著者:下村湖人
だった。書体は少しくずしてあったが、次郎にも読めないほどではなかった。彼は、他の新入生たちが何かこそこそ囁きあっているひまに、念入りにそれを読んでみた。文句は次....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
め会」、「きさらぎ会」というような結社との間に私党的な競争心を起し初めた。すでに新入生が学年初めに入って来ると、入会勧誘を競わねばならなかった。講演会も、雑誌も....
」より 著者:坂口安吾
勉強も怠らなかったが、彼が三年かけて為しとげた成果は、まだ試験を受けたことのない新入生と殆ど変りがなかったのである。 教授会で彼が話題になったとき、誰かが言っ....
大きな蝙蝠傘」より 著者:竹久夢二
それはたいそう大きな蝙蝠傘でした。 幹子は、この頃田舎の方から新しくこちらの学校へ入ってきた新入生でした。髪の形も着物も、東京の少女に較べると、かなり田舎染みて見えました。....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
おおいに勉強するとともに、かなりないたずらもやってのけ、おおいにあそんだのです。新入生は、緒方先生に入門料をおさめますが、そのとき塾長の諭吉にも、いくらかのお礼....