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「新内流し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新内流しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
電灯の下をくぐり、そこにポツンポツンと三味を弾いて、これから商売にかかろうとする新内流しの二人連れに訊ねると、待合の紅高砂家はすぐ分った。ゴタゴタした植込みを抜....
夜の構図」より 著者:織田作之助
うな、甘ったるいラヴシーンで、凡そくだらない一幕だった上に、現代劇だというのに、新内流しの下座がはいっていて、いつもの信吉なら、そのチグハグさに腹を立てるか、噴....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
り……花盛り……」 とまた同じ調子で言い棄ててそのまま下りて行くこともあった。新内流しを合方に皺枯れた先代團蔵の声色は、まだ耳許に残っている。 また太郎は客....
小説 円朝」より 著者:正岡容
の音が闇を慄わして伝わってきた。いおうならこの鐘の音いろも、芝居噺のせりふのとき新内流しの合方にまじって楽屋で鳴らされる銅鑼の音とは比べものにもならないほど野暮....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
い他日を期したいと思っています。いっぺん高とおあそびに。 もう私どもの町々も、新内流しやアコーディオンの流しが毎晩、めっきりと増えて来ました。これが来はじめる....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
計を案じて同君の十八番「居酒屋」のA面冒頭へさのさ節を配し、B面で夜更けの感じに新内流しを奏でさせて吹き込んだ。同じく私の推称した先代木村重松の「慶安太平記」(....
紅梅の客」より 著者:吉川英治
と彼の花魁と、あの友人とかの女と、いろんなことがそこではあった。おもしろかった。新内流し、仲の町のぞめき、格子先の影絵のような男たち、そんな夜景の霧に濡れて、ま....