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新制
「新制〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新制の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ていたこと、あの復興最中の都にあるものは宗教改革の手始めから地方を府藩県に分ける
新制度の施設まで、何一つ試みでないもののないことなど、歩きながらの彼の旅の話が勝....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ものと考えた人であった。これが干城と利秋との永の別れであったともいう。全国徴兵の
新制度を是認し大阪鎮台兵の一部を熊本に移してまでも訓練と規律とに重きを置こうとす....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
、国家の一機関でなければならないかをも知るだろう。初め国家機関としての大学は、維
新制度確立以降の官吏養成所であると共に、なお至極幼稚であった哲学的・歴史的・社会....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
封建的生産関係が社会の桎梏となった時、之を覆して、新しい生産力の伸展し得るような
新制度として、確立されたものであった。イングランドに於けるクロムウェルの革命、フ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
付増加に積極的に乗り出すことに決定したし、大阪府当局では中小商工業復興資金という
新制度を造って、府が半額補償することにして六百万円を罹災者に貸しつけることにした....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
り、もう動けなかったという話であります。「それみろ」父は申しました。信二郎は今年
新制大学にはいりました。一人前に角帽をかぶっているのに、末子で、いつまでたっても....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
に関する統一的制度を樹立する必要がいかに緊急でも、できるかぎりその統一せらるべき
新制度を自己の主管下に置きたいという希望から、いろいろ互いにかけひきをする。それ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
、守らせていなければ気が済まなかった父であった。しかるに社会生活においては、その
新制度を極端に面倒ぐさがった。まだそういう観念と義務とに慣らされていなかったせい....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
きぬ頃であつた。珍しく風もない日で、朝から増田健次は駐在所の窓ぎわの机に向つて、
新制高等学校の講義録を読んでいた。 そこへ、のつそり顔を出したのが、いつか泊り....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ず、煙草ばかり喫つていた。 下の妹、真喜が、やはり、目立つた変りようであつた。
新制高等学校の上級生とだけでは、彼にはピンと来なかつたが、簡単な受けこたえに、も....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
体得し、その知識と経験とを各自の家庭に持ち込むわけです。たとえそれが失敗しても、
新制中学の女生徒は、やがて主婦となる時、理解ある協力者を男性のうちにみいだすこと....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
の専門家によって行われる仕組になっています。 従って、俳優を志すものは、普通、
新制大学の教養学部と称せられる学習課程のうえに、更に大学本科の専門講義及び演習に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ずつになっている。むかしは礼儀作法から女学校の一通りの学問を教えたそうだが、今は
新制中学当年卒業が入学資格で、一般教養はすでに終了と認めて専門教育に重点をおいて....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
したり。文治五年の鎌倉の「掟」に、「出羽・陸奥に於ては夷の地たるによりて、度々の
新制にも除き訖りぬ。偏に古風を守り、更に新儀なし」とあるは、当時の実情を述べたる....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
険であった革命家という肩書を争って自分につける。彼等は現制度を見限って、何等かの
新制度を試みようとする。それで彼等には十分なのだ。 あらゆる色合の不平家の群が....