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新劇
「新劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
も、あまり躊躇しないで受取るようになったのは事実である。一方には文芸協会その他の
新劇団が簇出して、競って新脚本を上演して、外部から彼らを刺戟したのも無論あずかっ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
おり、現在では東京神恵病院長|押鐘博士の夫人になってはいるが、かつては大正末期の
新劇大女優さ――当時三歳にすぎなかったその人を主としているうちに、大正四年になる....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
に聞えるけれど、決して、そんな、物騒な沙汰ではない。 かかる折から、地方巡業の
新劇団、女優を主とした帝都の有名なる大一座が、この土地に七日間の興行して、全市の....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
ろうともせず、太平無事の日々を過していた。殊に、圭子は文学好きで、去年あたりから
新劇研究会のメンバーになると、家の暮し向きなどはおかまいなしで、いつも損をする公....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
やドストエフスキイの翻訳が売れるのだ。ほんとうの批評家にしか分らなければ、どこの
新劇団でもストリンドベルクやイブセンをやりはしない。作の力、生命を掴むばかりでな....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
のう友田屋、おぬしは法水先生のお気に入りで、えらあく学問にも身を入れたものだが、
新劇とやらはいざ知らず、この一座には四谷は北向きなのさ」 と壁に貼り付けてある....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
たのだし、当時は襁褓の中にいた一人娘も、今日此の頃では久米幡江と名乗り、鏘々たる
新劇界の花形となっていた。そうして、僅かな間に、鬱然たる勢力を築き上げた九十郎は....
「道」より 著者:織田作之助
た。あの、時代に取残された頽廃的な性格を役どころにしていた友田が、気の弱い蒼白い
新劇役者とされていた友田が「よしやろう」と気がるに蘊藻浜敵前渡河の決死隊に加わっ....
「神経」より 著者:織田作之助
喋り方をするのだろうかと、奇異な感がしたことを覚えている。高等学校へはいってから
新劇を見たが、この時もまた、
新劇の役者は何故あんなに喧嘩腰の議論調子で喋ったり、....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
衆に与えようとする。他の一派は、此の新勢力たる民衆から、芸術の新しい一様式、即ち
新劇を造り出させようとする。一は劇を信じ、他は民衆に望みを抱く。」 此の「諸説....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
場が出来あがっても、肝腎の俳優がなくては開場する事は出来ない。四座連盟はこうして
新劇場の歌舞伎座を苦しめようと企てたものらしいので、わたしは木挽町を毎日通るたび....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
叙し、それから再び往来するようになっていた。その頃『早稲田文学』を根城として専ら
新劇の鼓吹に腐心していた逍遥は頻りに二葉亭の再起を促がしつつあったが、折も折、時....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
あった。陛下の天覧が機会となって伊井公侯の提撕に生じたのだから、社会的には今日の
新劇運動よりも一層大仕掛けであって、有力なる縉紳貴女を初め道学先生や教育家までが....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
生は森律子、村田嘉久子、初瀬浪子、河村菊江ら十数名なり。 ○九月、川上音二郎は革
新劇を標榜して、明治座と本郷座にて興行。明治は左団次一派、本郷は新派の深沢恒造ら....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
の坪内先生の文芸協会といい、横寺町の島村先生の芸術座といい、由来わが牛込は日本の
新劇運動に非常に縁故の深い所だ。 矢来の通りは最近見違えるほどよくなった。神楽....