新古[語句情報] »
新古
「新古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新古の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
後のむす子は画家らしい虚心で、批評的の眼差しで、柱の柱頭に近いところに描いてある
新古典派風の絵を見上げていた。鳶色に薄桃色をさした小づくりの顔は、内部の逞しい若....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
家X氏も行きづまりの恰好ですな。」私「そう、今までのメカニズムが近頃擡頭して来た
新古典主義に押され勝ちのようですね。そういう欧洲の情勢が日本にも影響して来ました....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
種の骨董趣味で古い人形をあつめる人、ただ何が無しに人形というものに趣味をもって、
新古を問わずにあつめる人、かぞえたらばいろいろの種類があることでしょうが、わたし....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
六年の間、万葉はもとより、古今、後撰、拾遺の三代集に、後拾遺、金葉、詞花、千載、
新古今の五つを加えて、世にいう八代集をはじめ、源実朝卿の金|槐集、西行坊主の山家....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
ち付かせていた。さび静まった其の地上にぱっと目立つかんなやしおらしい夏草を供えた
新古の墓石や墓標が入り交って人々の生前と死後との境に、幾ばくかの主張を見せている....
「銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
る店が比較的多くありました。こういう店では大抵舶来の物を種々雑多取り交ぜて、また
新古とも売っておりました。例えばランプもあれば食器類もあり、帽子もあればステッキ....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
古今を問わず、卑しくも私の趣味性を唆るものあらば座右に備えて悠々自適し、興来って
新古の壱巻をも繙けば、河鹿笛もならし、朝鮮太鼓も打つ、時にはウクレルを奏しては土....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
。鉦や太鼓で探しても源太は寥々として虚しい。 いつてみれば源太は万葉調で四郎は
新古今調だ。 四郎型が二枚目にしたてられて主人公となる世界においては源太型は常....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
が、外々の者は、皆一列になまぬるい拍子を喜ぶ様になって、甚しいのは、前にも言った
新古今あたりに泥み寄ろうとして居る。而も「アララギ」自身すら、漸く其拍子を替えて....
「作画について」より 著者:上村松園
とも言えるでしょう。 遊女亀遊 「遊女亀遊」は明治三十七年京都の
新古美術展覧会に出品したもので、私の二十九歳の作です。 遊女亀遊は、横浜の岩亀....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
銅牌)「寿陽公主梅花粧」日本美術協会出品(三等銅牌) 同 三十一年 「重衡朗詠」
新古美術品展(三等銅牌)「古代上※」日本美術協会出品(三等銅牌) 同 三十二年 ....
「中支遊記」より 著者:上村松園
私は大きな収穫を期待し、是非にと見物に出かけたのだが、先ず第一に絵画というものが
新古ともに無いのに失望してしまった。或は戦争に巻きこまれぬ前はこうでもなかったの....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
を加えようがない。加持祈祷の効験もない。枕もとには重恩の家の子、老若の女房ども、
新古参の盲法師、歌連歌の者、さては田楽、ばさらの者、入り代り立ち代りに詰め切って....
「薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
を、私は思い出した。 停車場の趣味 以前は人形や玩具に趣味を有って、
新古東西の瓦落多をかなりに蒐集していたが、震災にその全部を灰にしてしまってから、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
漢才」とか「|温新」とかいう言葉が観られます。西洋の言葉では「新保守主義」とか「
新古典主義」とかいうものでしょう。 時に適するようとは、大きくは今日の非常時に....