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「新史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新史の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した本間《ほんま》さんの話である。本間さんが維新史に関する、二三興味ある論文の著者だと云う事は、知っている人も多いであろう。僕....
惜別」より 著者:太宰治
なければならぬ。もっと、もっと、勉強しなければならぬ。自分はその折、漢訳の明治維新史を読んでみた。そうして日本の維新の思想が、日本の一群の蘭学者に依って、絶大の....
平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
してはどうかというので、一応全体を次の四部に分けて見ました。 第一部 明治維新史(幕末史、維新変革史) 土屋、羽仁、久保、服部、平野、山田(勝)、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
しながら日本産業、日本農業、法制等(法学全集等もつかいましょう) (二)『明治維新史』および以後の軍事、憲政、経済史『明治文化全集』朝日の明治大正史等も利用しま....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
ら大坂へ下った。松平|容保、松平|定敬、他幕臣が従った。 こうして起ったのが維新史に名高い伏見鳥羽の戦いであった。明治元年正月三日から、六日に渡って行なわれた....
市川九女八」より 著者:長谷川時雨
て出ろと、なんといってもきかないのでね、芸は修業だから出もしたし、それに文士方の新史劇の方は、――史劇は団十郎《ししょう》も気を入れていたのだもの。」 彼女は....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
――大阪側の反感――一種の弊害――中啓一本三円五十銭 その頃の戯曲界 坪内博士の新史劇――戯曲は雑誌でもお断わり――新作「悪源太」――不入の間――新作「上杉謙信....
申訳」より 著者:永井荷風
跡を絶っていたが、静軒の筆致を学ぶものは明治年間に至るも猶絶えず、服部撫松は柳巷新史を著し、松本万年は新橋雑記をつくり、三木愛花に及んで此の種の艶史は遂に終を告....
空罎」より 著者:服部之総
あって、われわれの場所でないのだが、幕末外交問題の本質が通商にあるように、幕末維新史の鍵もまた貿易に、さらにそれが、徳川末期以後次第に国民化されつつあったわが経....
志士と経済」より 著者:服部之総
で渋沢栄一《しぶさわえいいち》説くところであり、総じて経済過程に留意する近来の維新史家たちに卓見として同意を表する向もあるがあんまりそれでは穿《うが》ち過ぎて、....
新撰組」より 著者:服部之総
喪《うしな》っていないこと、それどころか、二つの資格は相互にからみあって、幕末維新史上の一つの特質を打ち出していること――これらについて多くいわぬとして、ここに....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の人の系図はあまりあてにならぬ。(頓阿については、斎藤清衛博士の『南北朝時代文学新史』に「頓阿法師の一生」という到れり尽せりの名論文があって、精しくはそれを見て....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
行程度のことしか残っていないと嘆じたのは、決して誇張ではなくて、それ以上、武蔵の新史実を発見しようとするには、考古学者以上の根気をもって、そういう彼の足跡や大名....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
、そんな深い史林の奥は、私にもわかっていない。けれど私は歴史家ではないのだから、新史料の導きに拠らないでも、独自の史観と空想を力に文芸の火を頼りとして、その史林....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
部落や、また有名な九州|五箇ノ庄だの椎葉などへも行ってみるつもりである。生々しい新史料を発掘するなどということは望み得ないが、そういう地形と平家流亡のあとをたど....