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「新品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家庭の幸福」より 著者:太宰治
ら出たすぐその足でラジオ屋に行き、躊躇《ちゅうちょ》するところなく気軽に受信機の
新品を買い求め、わが家のところ番地を教えて、それをとどけるように依頼し、何事も無....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
には、品行方正なる馭者、雇われたしというのもあれば、一八一四年パリより購入、まだ
新品同様の軽馬車、売りたしというのもある。そうかと思うと、洗濯業の経験あり、他の....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
であろうとは、気がつくよしもなかったし、それが出征将士慰問の前線文庫の一冊である
新品月遅れ雑誌であったことをも知るよしもなかった。そして彼の最大の不幸は、なにげ....
「地中魔」より 著者:海野十三
のだった。 「大辻さん、あれを御覧よ」と三吉は後を振返った。 「貨物自動車だね。
新品のようだ。あれだけあれば、自動車屋としても結構食べてゆけるがなア」とどこまで....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
だね」 「あっしゃ、あれがルチアノ一味の『フラム号』じゃねえかと思います。全部、
新品の帆なんてえ船は、たんとねえんだから……」 そこで、補助機関が焚かれ、船脚....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
なくらいに重いのです。 「ほほう。なるほど、おっしゃるとおり、近ごろでこしらえた
新品のようでござりまするな。そういたしますると、すり替えられた真物というは、よほ....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
に右に述べたものは全部わしの身のまわり品だから、誤解して貰っては困る」 「尤も、
新品はないから、商品じゃないということは分ります。ではよろしゅうございます。品名....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
はいなかったのです。だから、買主が大佐、売主が私。売物は売主と同一のもの、但し、
新品同様、履行は、昭和二十九年。さらい年です。など二人でとりきめながら、至極かん....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
しかし机の上に小さなピンク色の灰皿があった。マッチ箱は軸がつまっていて、ほとんど
新品だ。三ツ四ツ例外はあるが、大部分が同じ店のマッチであった。 「ノクタンビュー....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
違いますか」 「これは古い行李ですなア。僕のところでは、はじめての旅興行で、大方
新品、こんなのは無かったようです。しかし、この型の行李は芝居小屋ではよく使う物で....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
を盗むにしても、あの仏像に特に目をつけないでしょう。あの仏像だけが昨日買い入れた
新品だということは、ふだんここへ出入している少数の家族と友人しか知りません。特に....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
新様式の芸術の出現を予想する能力もなく、したがつて、いかなる意味でも、この芸術の
新品種は勘定にはいつていなかつたのである。 次に、既存の著作権法は主としてもつ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
。茶器は昔から古物を尊び、由緒ある品などは莫大な価額のように聞きましたのに、氏は
新品で低廉の器具ばかりを揃えて、庵の名もそれに因んで半円とか附けられたとかいうこ....
「雨」より 著者:織田作之助
、三日目に戻されて来たお君の話で豹一には事情が分った。その頃、安二郎は廃球以外に
新品の電球も扱っていて、電球工場から仕入れたのを地方の会社や劇場に納入する一種の....
「俗臭」より 著者:織田作之助
れた場所にヒッツクのである。灯をいれると熱で密着し、少くとも四五日は保つ。それを
新品として安く売るのだ。「白金つき」というのがある。電球の中には少量だが白金を使....