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新城
「新城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新城の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一兵卒」より 著者:田山花袋
たったのだ。その兵士は善い男だった。快活で、洒脱で、何ごとにも気が置けなかった。
新城町のもので、若い嚊があったはずだ。上陸当座はいっしょによく徴発に行ったっけ。....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
総録) 疫鬼 紹興三十一年、湖州の漁師の呉一因という男が魚を捕りに出て、
新城柵界の河岸に舟をつないでいた。 岸の上には民家がある。夜ふけて、その岸の上....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
達者にとても叶わぬと暁《さと》り、一同降参した。大将これを愍《あわれ》み、そこに
新城を築き諸人を集め住ませ曠野城と名づけた。城民規則を設け、婚礼の度《たび》ごと....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ら東京に移って一飛躍を試みようとしている暉峻義等博士を所長とする労働科学研究所、
新城新蔵博士を所長とする上海自然科学研究所など、更に帝国学士院をはじめとして、学....
「交遊断片」より 著者:豊島与志雄
である。そして二人でからからと笑い出したのであった。 * 或る時、
新城和一君が風のように飛びこんで来て、下手な将棊を五六番やって、また風のように飛....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
以傾聴日本学者之議論。例如対於中国数学史、天文学史上有疑難処。取読日本三上義夫、
新城新蔵、飯島忠夫諸人之著作。雖議論紛紛。未必皆可信。要亦能略得其梗概也。吾人対....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
かも知れない。あるいは分って居っても秘密にしてあるのかも知れぬ。けれどもとにかく
新城でシナ兵が二、三百名ほど居ります事も全く分らぬものと見えて、ダージリンに着き....
「地異印象記」より 著者:和辻哲郎
小石川や麹町の焼けていることを話した。日本橋の親類を探しに丸の内へ出掛けた近所の
新城は、呉服橋に焼死体が累々として横たわっている惨状を話した。そうして麹町の火が....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
から命じられたことを思い出してみた。 井戸掘り人足は、江戸城の中の、西の丸|御
新城とよぶ作事場へはいる。――と、そんなことまで大蔵は知っていて、 (機を窺って....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
慶長五年の乱までは、勝野城といい、毛利|壱岐守勝信の居城だった小倉には、その後、
新城の白壁や櫓が増築されて、城の威容は、ずっと整って来た。 細川|忠興、忠利と....
「三国志」より 著者:吉川英治
一、今はその時でない事 一、漢中の張魯、蜀の玄徳などの動向の重大性 一、呉の
新城|秣陵の堅固と長江戦の至難 一、魏の内政拡充と臨戦態勢の整備 等の項目に....
「三国志」より 著者:吉川英治
して欲しい。もしお聞き入れ下されば、このたび諸葛丞相が長安へ攻め入るとき、自分は
新城、上庸、金城の勢をあつめて、直ちに、洛陽を衝き、不日に魏国全土を崩壊させてお....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
である。その次には石垣の本島から南へかけて、 ミストゥンナ 石垣 ミシドゥマ
新城 ミスドゥリ 波照間 などの例である。これは内地で鷦鷯をミソッチョまた....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
吉は、三木城に、舎弟の羽柴秀長をのこし、そのほかの士馬全軍を移して、爾後、姫路の
新城を根拠とすることになった。 この山の草分けである官兵衛の父宗円は、さすがに....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
生理学史家の多いことは特色だ。それから科学史研究で独特な位置を占めている天文学の
新城新蔵博士(上海自然科学研究所)を忘れてはならぬ。京大総長としてはあまり名総長....