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新声
「新声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新声の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
るべからず。とても、とても、かくてかかる世なれば、われはた多くは言はじ。 明星、
新声来る。 ああ終に終に三十四年は過ぎ去りぬ。わが一生において多く忘るべからざる....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
文化的開発を第二に――私の希望はこれである。 芝居 私の「南国太平記」を、
新声劇で、上演しているので、私は、私の知らない間に知らない母との間に、生れた子供....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
僕はこの数日間、ゴーリキーの『同志』をほとんど手から離す間もなく読んだ。足下も『
新声』でその梗概を見たと思う。パベルのお母さんが、その子の入獄とともに、その老い....
「雪ちゃん」より 著者:寺田寅彦
浮かぬ顔でボンヤリしている。眼のふちが少し赤い。ちょうど机の上に昨夕買って来た『
新声』の卯花衣があったから、「雪チャン。これを御覧。綺麗な画があるよ」と云うたら....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
て別に名案もないからただ主人公たる君が大奮発をするより外に仕方がない。『文庫』『
新声』など一時景気のよいものが皆駄目になるのは時候|後れだからと思います。『ホト....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
からしむ。真に痛絶稀に看る快心の著。 一手発売所 東京神田錦町二丁目六
新声社 何も自分がたまたま持っている古新聞を文献めかしく振り廻す所存はないのだ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
の文章を古今に匹儔なき名文であると激賞して常に反覆細読していた。最も驚くべきは『
新声』とか何々文壇とかいうような青年寄書雑誌をすらわざわざ購読して、中学を卒業し....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
しまった。 そうしているうちに、義太夫の隆盛に連れて明治二十六年には神田錦町に
新声館が建てられた。今日では活動写真館になっているが、元来は人形芝居の小屋として....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
惹起した。暫らくしてS・S・Sというは一人の名でなくて、赤門の若い才人の盟社たる
新声社の羅馬字|綴りの冠字で、軍医|森林太郎が頭目であると知られた。 鴎外は早....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
開票の結果、市川米蔵、市川猿之助、尾上菊之助の三優当選せり。 ○十月、神田錦町の
新声館にて東京の人形芝居を興行。吉田国五郎、西川伊三郎を始めとして、在京の人形使....
「性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
て、まるで若隠居のように、終日室にこもっていた。 そのころ私は詩の雑誌である「
新声」をとっていて、はじめて詩を投書すると、すぐに採られた。K・K氏の選であった....