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新婚旅行
「新婚旅行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新婚旅行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幸運の黒子」より 著者:海野十三
筋書どおりに、唐崎さんといつしか同棲《どうせい》するようになった半平だった。
新婚旅行も唐崎さん――ではない新妻みどりの稼ぎ貯《た》めた財布のお陰で南伊豆《み....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
した。 「一人で? それとも奥さんと………」 「女の方もご一緒でした」K・S氏は
新婚旅行の筈である。 取次のものは、K・S氏が携帯した巴里のむす子からの紹介状....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
組みなどは、かなり気分をいらいらさせます。総体日本の宿屋はホテルでもそうですが、
新婚旅行とか、実業家の遊山とか、道楽息子の芸者連れとか、避暑とか、何とかのために....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
組みなどは、かなり気分をいらいらさせます。総体日本の宿屋はホテルでもそうですが、
新婚旅行とか、実業家の遊山とか、道楽息子の芸者連れとか、避暑とか、何とかのために....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
う。だもんだから、つい、その頃、法学士さんに、余所からお嫁さんが来て、……箱根へ
新婚旅行をして帰った日に頼まれて行って、初結いをしたって事を……可ござんすか……....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
面の若い連中も出て来た。 ところで大津法学士は何でも至急に結婚して帰京の途中を
新婚旅行ということにしたいと申出たので大津家は無論黒田家の騒動は尋常でない。この....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ひとりお桂さんの姿を、肩を、褄を、帯腰を、彩ったものであった。 この夫婦は――
新婚旅行の意味でなく――四五年来、久しぶりに――一昨日温泉へ着いたばかりだが、既....
「入梅」より 著者:久坂葉子
業をはじめた。夫の両親はその頃相次いでなくなり、私はその翌年に結婚したのだった。
新婚旅行を兼ねて、夫の郷里へ墓まいりに行ったのは、秋立つ頃で、いろいろの草花がか....
「深夜は睡るに限ること」より 著者:坂口安吾
せば星がある。その間に戦争があろうと地震があろうと、吾関するところに非ず。たゞ、
新婚旅行には適しない。アベックは別のホテルへいらっしゃい。つまり、近代に於ては、....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
すればよろしいのである。 だいたい伊東というところは、団体客専門の旅館ばかりで
新婚旅行や、私たちのようにそこで仕事をしようという人種の落着くことができるような....
「光は影を」より 著者:岸田国士
、嘯いた―― 「ねえ小萩さん、こうして、こんなところを並んで歩いてると、まるで、
新婚旅行だね」 彼女の方は、却つて、すました顔で、 「それにちがいないから、そ....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
たのでございます。 そこで、結婚式もとどこおりなく済まして、わたくしども夫婦は
新婚旅行ということになりました。その行く先はどこがよかろうと評議の末に、やはり思....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
けた。当時久米正雄氏もここを仕事場に使っていたようだ。 この旅館は部屋の造りが
新婚旅行とかアベック向きにできていて湯殿も便所も附属して独立しているから、我々の....
「明暗」より 著者:岡本かの子
斜面にめんまっている。律義に組み合せた手の片一方に細く光る結婚指輪も、智子自身が
新婚旅行のホテルの一室で、旅鞄から取り出して三木雄の指につけてやったものである。....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
のも気がつかない、聞くともなしに話を聞くと、 『自分の息子を放ったらかして、今頃
新婚旅行でもあるまいさ。あのべらぼうに大きな寝観音の背中にはうんと土産物をかくし....