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新学期
「新学期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新学期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
何かと忙《せわ》しい思をしている中に、いつか休暇も残少《のこりすく》なになった。
新学期の講義の始まるのにも、もうあまり時間はない。そう思うと、いくら都踊りや保津....
「赤外線男」より 著者:海野十三
な轢死婦人事件のあった日と前後して、この装置の製作にとりかかった。 それは丁度
新学期であった。この研究所内も上級の大学生や、大学院学生、さては助手などの配属の....
「家」より 著者:島崎藤村
、是方は寂しい田舎ではあり、月給も少かった。しかし三吉は後の方を択んだ。 春の
新学期の始まる前、三吉は任地へ向けて出発することに成った。仙台の方より東京へ帰る....
「惜別」より 著者:太宰治
です。僕は東北の片田舎から出て来て、友達も無いし、どうも学校が面白くなくて、実は
新学期の授業にもちょいちょい欠席している程で、学校の事に就いては、まだなんにも知....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
ときには、地べたを護謨毬か何ぞのように感じるほど、神経質になるものだが、ある年の
新学期にエエル大学に入って来た若い人たちのなかに、とりわけ神経質な学生が一人あっ....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
年の行く毎に益々美しく成る、十七の春も空しく過ぎて十八の夏の末、東京ならば学校の
新学期の初まるも遠くはないという時分のこと、法学士|大津定二郎が帰省した。 富....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
り辞書をめくっているという話なのである。梵語の先生は大変心のやさしい方であった。
新学期の第一日新入生を大変やさしくにこにこ見渡して(この時だけは一同出席していた....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、静かにふるえて流れ出しているのを、次郎は感ずることが出来たのである。 九月の
新学期が始まるころには、次郎の眉も可笑しくないほどに伸びていた。皮膚の色はまだま....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
いつまでたっても、ほとんど初任給に近かった。彼は十の余も若い人たちに追いぬかれ、
新学期のたびに、彼の級をひきついだ若い教師に、彼の一年間の教育がなっていないこと....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
があって(といってはっと気がつき)ああむにゃむにゃ、えっへん。――ああア、そこで
新学期の始めに一つ、クラス全体に苦言を呈しておく。 △生徒大勢がガヤガヤと不安の....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
この小説も、長編として行きたい構想のものであるから、この紙数では物足りない。 『
新学期行進曲』と『電気玉手箱』と『新聞社見学』と『文化放送演芸――電気』とは、と....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
記の抜書きはこの程度で終る。次郎は、ともかくもこうして、かなり明るい希望を抱いて
新学期を迎えることが出来た。そして、彼のこの希望は、少くとも父の新しい事業に関す....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
、この世のどんな快楽を犠牲にしてもいいとさえ思う。 それから庄原へ帰って、秋の
新学期が始まると直ぐに、伝市という先代から出入りの男が授業時間に私を呼びに来た。....
「牛」より 著者:坂口安吾
とを許された。彼の気分からいっても、ちょうど出てもよいころであった。 そろそろ
新学期も近づいたし、ランニングの猛練習もはじめなければならない。自然に節食したの....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
しょうか? 大晦日近くに帰って来て、翌年の三月時分頃まで家でブラブラして、四月の
新学期から許されて、やっとどうやら学校へも通えるようになりました。が、学校へ通え....