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新富座
「新富座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新富座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
が友人のあるドクトルに誘われて、丁度|於伝仮名書《おでんのかなぶみ》をやっていた
新富座《しんとみざ》を見物に行きますと、丁度向うの桟敷《さじき》の中ほどに、三浦....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
月の二十日過ぎである。例のごとく日曜日の朝から赤坂の宅へ推参すると、老人はきのう
新富座を見物したと云った。 「新富は佐倉宗吾でしたね」 「そうです、そうです。九....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
橋で降りてしまって、来られなくなった事があるのよ。 そのお友達と一所に来ると、
新富座の処まで教えて上げましょうッて云うんだけれど、学校でまた何か言われると悪い....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
「お前が役者になる気なら、僕が十分周旋してやらア」 「どこへ、本郷座? 東京座?
新富座?」 「どこでもいいや、ね、それは僕の胸にあるんだ」 「あたい、役者になれ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
頃には可なり強い降りになった。Kのおばさんは近所の人に誘われて、きょうは午前から
新富座見物に出かけた筈である。 「わたしは留守番だから、あしたの晩は遊びにおいで....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ある。 その夢は、いろいろの姿でわたしの眼の前に展開される。 劇場は日本一の
新富座、グラント将軍が見物したという
新富座、はじめて瓦斯燈を用いたという
新富座、....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
なかった。 しかも菊五郎と円朝物とは離れぬ因縁が結ばれたらしく、二十八年一月の
新富座では又もや円朝の「粟田口」を上演した。名題は「粟田口|鑑定折紙」主なる役割....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
しい星であろうか、臆病な鶴見はついに見ずにしまった。そのころのことである。島原の
新富座で西郷隆盛の新作の芝居が打たれた。あれは多分|黙阿弥の脚色に成ったものであ....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
者と云うのは、浅草の猿若町の守田座――これは御維新になってから、築地に移って今の
新富座になったのですが、役者に出ていた染之助と云う役者なのです。若衆形でしたが、....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
まいが、番台の人たちは芝居の噂などをよく知っていて、今度の歌舞伎座はどうだとか、
新富座はどうだとか云って話した。したがって、湯屋や髪結床の評判が芝居や寄席の人気....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
目次 小序 守田勘弥
新富座の大岡政談――元園町の草原――長唄と常磐津の挟み撃ち――外国人の引幕――風....
「島原の夢」より 著者:岡本綺堂
である。 その夢はいろいろの姿でわたしの眼の前に展開される。 劇場は日本一の
新富座、グラント将軍が見物したという
新富座、はじめて瓦斯灯を用いたという
新富座、....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
、市村座――その頃はまだ猿若町にあった――で黙阿弥作の『嶋鵆月白浪』を上演した。
新富座の初演以来、二回目の上演である。菊五郎の嶋蔵、左団次の千太は初演の通りで、....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
して団十郎の門下となり、市川権十郎と改名して河原崎座に出勤す。 ○一月、守田座は
新富座と改称す。巨額の負債の嵩みしためなり。但し一月狂言の「大岡政談」に、彦三郎....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
二十年の間に、到頭また「中洲」から東京の真ん中にその一座を乗出させ、歌舞伎座だの
新富座だの、そのころあった東京座だの、そうした大きなところを隈なく打たせ、それこ....