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「新年宴会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新年宴会の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
無言で微笑する。 「明日は某男爵の歌留多会《かるたかい》、明後日は審美学協会の新年宴会、其明日は鳥部教授歓迎会、其又明日は……」 うるさいなと、主人は読み....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
り、また、めでたくも暦さえ間違いなくば来るのであった。 そこでブルジョアどもは新年宴会をやるのであった。二次会が開かれるのであった。 が、そんなところまで、....
」より 著者:島崎藤村
で揃って、林さんへ御年始に行こまいかや」 温泉場の徒然に、誰が発起するともなく新年宴会を催すことに成った。浴客は思い思いの趣向を凝らした。豊世が湯から上って来....
源氏物語」より 著者:紫式部
ふうをして源氏はきまり悪さを紛らせていた。親王がたも高官たちもほとんど皆六条院の新年宴会に出席した。音楽の遊びがあって贈り物に纏頭に六条院にのみよくする華奢が見....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ました。 文雄は正月四日神戸を出帆して南米に向かいました。諒闇のこととて店でも新年宴会を慎しみ、丼で済ませ、地獄の釜の蓋もあくという正月十六日のお賽日は一日店....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
雪道や降誕祭の窓明り 久女 (ハ)水汲女に門坂急な避暑館 同 (イ)、新年宴会か何ぞの光景で、大花瓶を前の知事夫人を中心に笑いさざめく福引の興。 (....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
先追う声いさましく。おのおの家路におもむきぬ。これはこれ鹿鳴館《ろくめいかん》の新年宴会の夜なりけり。 第二回 今川小路二丁目の横町を曲って三軒目の....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
しょう。年末には大臣は国府津に避寒に行かれたようです。 翌四十五年の一月五日の新年宴会に賜餐がありました。その宴のまだ始まらない内に岩佐氏が卒倒せられたので、....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
大きな裸の同君がそれを掻き集めた様などがまだ目に残っている。三十年の新年に初めて新年宴会が不忍弁天境内の岡田亭で催おされた。その時居士は車に乗って来会した。其村....
食道楽」より 著者:村井弦斎
態をなして恬《てん》として愧《は》じざるものが沢山あります。春になっても不規律な新年宴会が流行しますし、知名の紳士が海外へ往復するとお互《たがい》に迷惑を感じな....