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「新建ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新建ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女病」より 著者:田山花袋
今お出かけだ!」 と、田舎の角の植木屋の主婦が口の中で言った。 その植木屋も新建ちの一軒家で、売り物のひょろ松やら樫やら黄楊やら八ツ手やらがその周囲にだらし....
縮図」より 著者:徳田秋声
銀子の父親が、話がきまるとすぐ東京へ飛び出して行き、向島の請地にまだ壁も乾かない新建ちの棟割を見つけて契約し、その日のうちに荷造りをしてトラックで運び出してしま....
足迹」より 著者:徳田秋声
り遊んで行った外神田の洋服屋だとかいう男が、どこかの帰りに友達を一人連れて来て、新建ちの方の座敷で、女中を相手に無駄口を利きながら酒を飲んでいた。そこへお庄も酌....
」より 著者:徳田秋声
った細君は、その日もその辺へ、買物に来ていたのであった。 「ポチ、ポチ、ポチ。」新建ちの新しい家の裏口へ入って行った犬が、内から聞える女の声に呼び込まれて行った....
猫車」より 著者:宮本百合子
ようなのに、順平は、町から買って来る繻子足袋をはいて、そこだけはしっかりしている新建ちの座敷で、小さい急須から小さい茶碗にとろとろと茶を注いでのんでいた。そこか....
初看板」より 著者:正岡容
そうもありませんでね、その木原店へ初看板を上げたときもです、縁起を祝って諏訪町の新建ちの家へ引越したのですが、銭湯の帰りに御近所へ配る引越しそばをあつらえてきて....