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「新徴組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新徴組の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
は、幕末剣客中の尤物で、神田講武所の師範代を長らく勤め、かの清川八郎なぞと共に、新徴組を組織して、その副隊長に擬せられた一代の風雲児です。ぐずり御免のお墨付と共....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
兵が江戸進撃に参加する日を急いで、甲州方面に入り込んだといううわさのある幕府方の新徴組を相手に、東山道軍最初の一戦を交えているだろうかとは、これまた諏訪帰りの美....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みがちで隠れた仕事をのみして日を送っておりました。 二十九 「新徴組《しんちょうぐみ》」という壮士の団体は、徳川のために諸藩の注意人物を抑《お....
風流仏」より 著者:幸田露伴
つけても、よしやわざくれ身は朝顔のと短き命、捨撥にしてからは恐ろしき者にいうなる新徴組何の怖い事なく三筋取っても一筋心に君さま大事と、時を憚り世を忍ぶ男を隠匿し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
二人の道中師という、その年配の方のは七兵衛であります。そうして横柄な方のは、もと新徴組にいた浪士の一人で、香取流の棒を使うに妙を得た水戸の人、山崎譲であります。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「おお、その声は芹沢氏《せりざわうじ》」 竜之助はくるりと起き上ります。客は新徴組の隊長芹沢鴨。 二 芹沢鴨と机竜之助とは一室で話を始め....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 会津侯の手に属して、これら勤王の志士、多くは西国諸藩の武士に当るべく、かの新徴組が江戸を発したのが文久三年二月八日でありました。 徳川は、全く下り坂で、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、天朝《てんちょう》へ忠義を尽す義士たちの寄合いである。そうして机竜之助は、かの新徴組から新撰組にまで、腕を貸した男である。新徴組や新撰組は幕府の味方である、天....
江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
ポリスって原語で呼んでいた訳ですな。こういうように巡査が出来る前は世の中は乱妨で新徴組だとか、龍虎隊だとかいうのが乱妨をして、市中を荒らしたので、難儀の趣を訴え....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て来る気が知れねえ」 「山の中へ来るのは、やっぱり仕事があって来るんだ、あいつは新徴組《しんちょうぐみ》だよ」 「新徴組か」 「今は上方《かみがた》で新撰組とな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。六左衛門というよりも、その一名与三郎の方が通りがよかったこともあります。さきに新徴組が清川八郎を覘《ねら》う時、しばしばその金子の家で会合したことがあります。....
南国太平記」より 著者:直木三十五
おだに》下総守が選ばれたのを存じておるか?」 「本当か?」 「昨日――本当じゃ。新徴組の浪人など、束になってかかっても、怖ろしくはないが、下総が立つと、大敵だぞ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
たのと、彰義隊の一部が落ちて来たためちょっと小ぜり合いがある。市中警戒という名で新徴組の隊士が十七、八人|榧寺に陣取っている。異様の風体をしたものが右往左往して....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
々木只三郎のために斬り殺された。しかし浪士隊は解散しなかった。酒井藩では、それに新徴組と名をつけた。 ところが、この新徴組は腕っぷしの強いのをたよりに、江戸中....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
鞘の大小をかんぬき差しに差した身の丈抜群の侍だった。しかも誰にも恐れられていた「新徴組」の一人に違いなかった。かれは叔父を尻目にかけながら、にやにや笑って歩いて....