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新思潮
「新思潮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新思潮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
五歳の時に書いたものである。そうして半《なかば》は、自分たちが経営している雑誌「
新思潮」に、一度掲載されたものである。
この期間の自分は、東京帝国文科大学の怠....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
ん今のがたいしたものだとは思わないが。そのうちにもう少しどうにかできるだろう。(
新思潮創刊号)
○酒虫《しゅちゅう》は材料を聊斎志異《りょうさいしい》からとった....
「朝」より 著者:太宰治
、もはや、くらやみではなかったのである。 私は起きて、帰る身支度をした。 (「
新思潮」昭和二十二年七月号)....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
自分自身に於ける国粋的な、伝統的な、あまりに日本人的な卑俗感やデモクラシイやを、
新思潮のジャーナリズムで色付け得るから。最近の無産派文学や社会主義やも、多分これ....
「新しいアカデミアを」より 著者:宮本百合子
は、学問を好んだし当時の知識人らしく大学を愛していた。彼に好意をもって見られた『
新思潮』は久米、芥川その他の赤門出身の文学者であった。けれども、漱石は大学の教授....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は、漱石=岩波文化の長処と短処を、最も要領よく現わしているだろう。次郎氏が最近「
新思潮」的活動をしなくなったのは、現代の漱石文化が、すでに二代目と三代目との間へ....
「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」より 著者:宮本百合子
新ロマンティシズムの文学があった。谷崎潤一郎の「刺青」などを先頭として。同時に『
新思潮』という文学雑誌を中心に芥川龍之介が「鼻」「羅生門」などを発表し、菊池寛が....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
夫婦の浜町の家に特記してよいのは、小山内氏のために潮文閣を挙《おこ》して第一期『
新思潮』を出したことである。そのころとしては作家たちを花屋敷の常磐《ときわ》とい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ていの都市にあるように、この町にも一つのワグナー協会があって、保守派に、対抗して
新思潮を代表していた。――そしてもとより、ワグナーの光栄が至る所で認められ、彼の....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
へ短い評論を書く筈だから、こゝではその方に譲って書かない事にした。序ながら菊池が
新思潮の同人の中では最も善い父で且夫たる事をつけ加えて置く。....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
校正されたのは、豊島に会ってからの事だったと思う。 初めて会ったのは、第三次の
新思潮を出す時に、本郷の豊国の二階で、出版元の啓成社の人たちと同人との会があった....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
上伊三郎氏)帝国劇場(山本久三郎氏)新劇協会(畑中蓼坡氏)左翼劇場(小野宮吉氏)
新思潮社(青江舜二郎氏)日露芸術協会(金田常三郎氏)芽生座(伊藤基彦氏)子分の会....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
たいのですが「生命の川」はお金が高くかかるのでたくさんかけないので困っています。
新思潮もお金がかかるし得かきません。もっとフェボラブルな発表の場所がほしいと思っ....
「赤い花」より 著者:田中貢太郎
明治十七八年と云えば自由民権運動の盛んな時で、
新思潮に刺戟せられた全国の青年は、暴戻な政府の圧迫にも屈せず、民権の伸張に奔走し....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
兼旅館に芝浜館という家があった。私が忘れられない追憶といったのは、そこで第二次「
新思潮」の編輯会議をしたことである。 第二次「
新思潮」の同人は、谷崎潤一郎、和....