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新患
「新患〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新患の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
。今から直ぐに……?」 「うん。直ぐにでもいいが……」 「でも先生。アデノイドの
新患者が三人も来ているんですよ」 「フーム。どうしてわかるんだい。鼻咽腔肥大《ア....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
を不思議がらせました。前にも申す通り、その当時は黄いろい紙にコレラと黒く書いて、
新患者の出た家の門に貼り付けることになっておりました。飯田の御新造はいつの間にか....
「伸子」より 著者:宮本百合子
流行病は、終りに近いほど病毒が軽微になる筈なのに、今年の感冒は逆であった。沢山の
新患者に沢山の死亡者があった。一生懸命な泰然さで、伸子は、 「そうかも知れないわ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
腸が悪いことを肝臓が悪いというのが常識になっているのさ」 「フム。ボクのところへ
新患が現れてだね。ちかごろはカゼのことを肝臓病と云うようになったんですか、ときく....
「精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
科へ入院して、その専門の病室へ通うのが何よりだと思ったほどである。 僕が外来で
新患の診察を見たとき、患者は二十人ぐらいであった。そのうち、七八人は学童であった....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
い。が、二葉亭が着くと間もなく哈爾賓では猛烈な虎疫が流行して毎日八百五十人という
新患者を生じ、シカモ防疫設備が成っておらんので患者の大部分が斃れてしまうという騒....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
が、実績の見るべきものなくして終れり。 ○八月、東京にコレラ大いに流行し、日々の
新患者数百人、すべての興行物は停止を命ぜらる。 ○十月、警視庁令によって、劇場の....