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新教徒
「新教徒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新教徒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
から発見されたのだよ。いや言葉を換えて云おう。当時不即不離の態度だったけれども、
新教徒の保護者グスタフス・アドルフス(瑞典王)と対峙していたのが、有名な僧正宰相....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
ーヨークでも上演された。 (2) Huguenot――十六、七世紀頃のフランスの
新教徒。一六八五年にルイ十四世によってナント勅令が廃棄され、新教が禁止されると、....
「早すぎる埋葬」より 著者:佐々木直次郎
セント・バーソロミューの祭日の夜半から始まったパリおよび各地方におけるフランスの
新教徒の大虐殺。その犠牲者の数は二万ないし三万にのぼった。 (5) 一七五六年六....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
像される。
当時のイギリスは一方に於て政治的反動期であって、アイルランド其他の
新教徒の新教復興運動を眼の前に見ているのであるが、他方に於てフランスの大革命のジ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
つづけた。それは又いつの間にか僕に生活力を与えていた。しかし僕は晩年のメリメエの
新教徒になっていたことを知ると、俄かに仮面のかげにあるメリメエの顔を感じ出した。....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ルも笞刑《ちけい》を受けていた。ただヨハン・セバスチアン・バッハのみは、「誤って
新教徒になった者」と上帝から認められ、その慈悲によって特赦を受けていた。 サン....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いとわなかったであろう。それもまたクリストフにはわからない感情だった。この一家は
新教徒であって、フランスの東部の出であった。夫妻とも数年前に、ドレフュース事件の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
めて大いに力を尽した。歌唱行列の前に帽子をかぶったままつっ立っている男がいると、
新教徒的な態度だといって、すぐに漕刑場へ投じた。往来で子供に出会うと、その子供が....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
。これ等の宗教画がこの通り汚され、引裂かれ、落書さえされてあるのは、子供の悪戯や
新教徒の頑迷からした仕事ではない。これはすこぶる念入りにやった仕事です。またすこ....
「レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
情を罩《こ》めて描いた物の一つであろう。新興オランダの市民意識のほかに、北方人・
新教徒としての民族的社会的意識も強く感じられる。結局は彼の研究題目なる「人間」の....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
ゃべりちらしているんだろう。ポーランド進駐の前夜どころか、明日の襲撃のめじるしに
新教徒の家の門口へ一軒ずつチョークで×《バッテン》をつけて歩いたという、八月二十....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、かかる彼女について痛憤の手を絞るのである。なぜ彼女は大胆に、明快に、ヨーロッパ
新教徒の盟主として一歩を進めて、オランダの王位を取らなかったのか、なぜまた、旧教....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ヤソ教に入るもの、左のごとし。 ローマ宗徒 大数百万人 同宗教正 二十五人
新教徒 五万人 ヤソ教徒の地球上にあるものおよそ四億人と称し、総人口の三....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。平素の交際にはなんらの隔てもないが、日曜のソルビスのときに判然と旗色が分かれ、
新教徒はことごとく出席するも、旧教徒は一人もこれに加わらぬ。 さきに、拙者が豪....
「論語とバイブル」より 著者:正宗白鳥
られなかったならば、基督は神として伝わらなかったであろう。従って十字軍も起らず、
新教徒の迫害もなく、不道理極まる罪の観念に悩さるることもなく、後代の人間は、一層....