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「新春〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新春の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
季節の植物帳」より 著者:佐左木俊郎
》に福寿草のあの黄金色《こがねいろ》の花が開いているのを見ると、私達はなんとなく新春の気分に浸《ひた》って来ます。また、それとは反対に、春になっても、福寿草の花....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
一年元旦 海野十三 一月一日 ◯快晴也好新年。 されど記録になき乏しき食膳の新春なり。されどされど食膳に向えば雑煮あり、椀中餅あり鳥あり蒲鉾あり海苔あり。お....
単独行」より 著者:加藤文太郎
らの葉書を紹介する。「謹んで新年を迎へ奉り併せて高堂の万福を祈上候|燦として輝く新春の光に白雪を頂くアルプスの連峰雲上遥に諸賢アルピニストの御健康を祝するが如く....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
今日わが目をなぐさめるあの若草が 明日はまたわが身に生えて誰が見る? 62新春* 雲はチューリップの面に涙、 さあ、早く盃に酒をついでのまぬか。 いま君の....
御萩と七種粥」より 著者:河上肇
泥の差があった。 出獄後半年たつと、昭和十三年になり、私は久振りに自分の家庭で新春を迎える喜びを有ち得たが、丁度その時、正月七日の朝のことである、青楓氏が自分....
若菜のうち」より 著者:泉鏡花
れ、狐がいる。」 「いやですよ。」 何を、こいつら……大みそかの事を忘れたか。新春の読ものだからといって、暢気らしい。 田畑を隔てた、桂川の瀬の音も、小鼓に....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
人はまたゲラゲラと笑い出した。 (「週間朝日」昭和六年一月) 速度を増した新春 私の生れた家は古めかしく、暗く、戸や柱は黒光りの光沢があった。神棚が店の....
モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
たが、もっぱら飲む一方で、そのほかの浅草を殆ど知らないのである。 昭和十九年の新春から、森川信一座が東京旗上げ興行で大阪から上京し、国際劇場へでた。私は彼がド....
餅のタタリ」より 著者:坂口安吾
てて祝う。お雑煮の作り方は土地ごとに大そうな違いはあるが、お餅を食べ門松をたてて新春を祝うことだけは日本中変りがなかろうと誰しも思いがちである。 意外にも、新....
ヒノエウマの話」より 著者:坂口安吾
く疑問である。 戦後ヒノエウマが人々の話題とならないのは、ヒノエウマ生れの人が新春には四十九歳となり、とっくに婚期もすぎて、落ちつくところに落ちついているせい....
ヂュパンとカリング」より 著者:小酒井不木
ったために、私たちをしてなつかしみを覚えしめるのである。 (「新青年」大正十五年新春増刊号)....
歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
かれる日が来るだろうと、私はひそかに待っているのである。 (「新青年」大正十四年新春増刊号)....
被尾行者」より 著者:小酒井不木
た清三の前に、「探偵」は五千円の小切手と証書とをつきつけた。 (「サンデー毎日」新春特別号、昭和四年一月)....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
氏の芸風と奏風氏の筆致をテニスに寄せて皮肉った無名氏の漫画……それから引き続いて新春号に奏風氏が書いた、これに対する感想文の「能楽スポーツ一体論」……と、この三....
酋長」より 著者:岡本かの子
朝子が原稿を書く為に暮れから新春へかけて、友達から貸りた別荘は、東京の北|端れに在った。別荘そのものはたいし....