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新板
「新板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新板の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
ものを、ちょっと、脇の下へずらして、乳首をかくした膚を、お望みの方は、文政|壬辰
新板、柳亭種彦作、歌川国貞|画――奇妙頂礼地蔵の道行――を、ご一覧になるがいい。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ってリボンをかけ、服装は上をつめて下を孔雀《くじゃく》のようにひろげた、このごろ
新板《しんぱん》の錦絵に見るそのままのいでたちで、澄まし返って「殿様、お待たせ申....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
読といえば『大学』からして始めたようなものだ。そのいかに流行したかは、明応四年に
新板の出来たのでも知れる。その『三体詩』の講釈をば文明九年には、宗祇法師の庵で、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
寺野。 ――日は九日の卯の下刻 「…………」 武蔵は顔を寄せて、生々しいその
新板と墨のにじみを凝視した。文字を読んでいるだけで、彼のからだは針鼠のように闘志....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
するに足るものであるが、ただ此に聊か奇異の点というべきことは其が「天保十五年辰の
新板」となって居ることである。春水は天保十四年に歿し、而して天保は又十四年で終っ....