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「新柳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新柳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十五年間」より 著者:太宰治
。甲州|御坂峠。甲府市の下宿。甲府市郊外の家。東京都下|三鷹町。甲府水門町。甲府新柳町。津軽。 忘れているところもあるかも知れないが、これだけでも既に二十五回....
縮図」より 著者:徳田秋声
踏み出したものであった。 政治によらず実業によらず、明治時代のいわゆる成功には新柳二橋の花柳界が必ず付き纏っており、政党花やかなりし過去はもちろん、今この時代....
名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
街の両側にある柳は、初夏の頃など、眺め心地が頗るいゝ。その柳に因んで名づけられた新柳町に、前記の諸寺院の大部分がある訳だが、旧本丸から熱田まで縦走して居る本町筋....
上野」より 著者:永井荷風
この板画の制作せられたのは明治十二三年のころであろう。当時池之端数寄屋町の芸者は新柳二橋の妓と頡頏《けっこう》して其品致を下さなかった。さればこの時代に在って上....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
《やかたぶね》屋根船の往来《ゆきき》(中巻第三図)を見て過《すぐ》れば、第四図は新柳橋に夕立降りそそぎて、艶《なまめか》しき女三人袖吹き払ふ雨風に傘をつぼめ跣足....