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「新治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新治の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
上げて呉れと持って来た。 加波山で猟れた鹿らしく鹿島の猟で採れた鰒《あわび》、新治《にいばり》の野で猟れた、鴫《しぎ》、那珂の川でとれたという、蜆貝《しじみが....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
なものは必ず次のようなものである。 胡人の※の水を払う者|涵澹然たり(八) また新治の地なる者暴雨|流潦の経る所に遇うがごとし(九) 第四章はもっぱら茶器の二....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
日には十日を。 と歌いました。それは、 「蝦夷どもをたいらげながら、常陸の新治や筑波を通りすぎて、ここまで来るのに、いく夜寝たであろう」とおっしゃるのに対....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て噪《さわ》いでいます。 日本武尊が東征の時、ここに行宮《あんぐう》を置いて、新治《にひはり》、筑波《つくば》を過ぎて幾夜《いくよ》か寝つる と歌を以て尋ね....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
十四・三三九九〕 東歌 信濃国歌。「今の墾道」は、まだ最近の墾道というので、「新治の今つくる路さやかにも聞きにけるかも妹が上のことを」(巻十二・二八五五)が参....
花ふぶき」より 著者:豊島与志雄
に、おれは、魚の肌にでも触れるような感じを受けた。赤木の妻の嘉代さんが、「仲本の新治さんじゃないか、挨拶をなさい、」と促すと、彼女はにやりと笑って、「こんちは、....
猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
行の人は、法師温泉へ行く人か、この村の人々が出入りするばかりだ。 群馬県利根郡新治村の最も奥の部落が猿ヶ京で、法師温泉まで二里の間、僅かに数戸の小屋が峡間に、....
純情狸」より 著者:佐藤垢石
、村の人は、しばしば狸汁に舌鼓をうっている。 就中、奥利根の山地には狸が多い。新治村の諸山脈と吾妻郡と越後の国境にまたがる山襞には、むくむくと毛ののびた大狸が....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ったら見せてもらいに行けば喜んで見せてくれるだろう。すなわちそれは武蔵の国都筑郡新治村字中山(今は横浜市港北区新治町中山となっている)の斎藤|易《えき》君の邸内....
古事記」より 著者:太安万侶
に出て、酒折《さかおり》の宮においでになつた時に、お歌いなされるには、 常陸の新治《にいはり》・筑波《つくば》を過《す》ぎて幾夜《いくよ》寢《ね》たか。 ....