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新潟県
「新潟県〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新潟県の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
退屈でなければ、御話しますが。――」
この麻利耶観音は、私の手にはいる以前、
新潟県のある町の稲見《いなみ》と云う素封家《そほうか》にあったのです。勿論|骨董....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
て、それから月日がながれた。そして、冬となった。 会社の主任の小田さんが、急に
新潟県へ出張することになった。 それを聞いた一郎は、ぜひ小田さんについて行《ゆ....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
したの。 それでもまあ方々から口があって、みんな相当で、悪くもなくって、中でも
新潟県だった、師範学校のね芳さん、校長にされたのよ。校長は可いけれど、私は何だか....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
か小商人の屋号のようである。私はほんの此少し前に、此汽車で越後境へ這入って見た。
新潟県へ這入って、小国と金丸との間を、まだ汽車が通わないで居た。 鷹の巣と言う山....
「諦めている子供たち」より 著者:坂口安吾
まから諦めてるよ。 小学校四五六年生くらいの子供の言葉と思っていただけばよい。
新潟県は土地々々で非常に方言がちがい新発田あたりだけはまるで仙台弁のように鼻にか....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
」と校長に語られたりと。予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず、
新潟県下第一の俊傑なりしか、この県下に第一ならば全国の英雄が集まる東京に出るとも....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
にハッキリ現れている。 雪国の小作農家の住宅はひどいものだ。特に小作の多かった
新潟県がひどい。東海道、山陽道等の一般農家建築とは、比すべくもない。その小さいこ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
でるうちに、ツツガ虫も治る、という件りを発見してキモをつぶし、 「オレの生まれた
新潟県中カンバラはアガノ川ッてところはツツガ虫の名産地だ。今でもオレの村では毎朝....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
一 越後と上州の国境をなす谷川岳と茂倉岳を結ぶ背面の渓谷に源を発し、八海山と越後駒ヶ岳の裾を北流して
新潟県北魚沼郡川口村で信濃川に合する魚野川の川鮎は、近年にわかに都会人の食趣に、....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
肉が届いた。久し振りの珍品到来に、家内一同大いに喜んだのである。 越後岩船郡は
新潟県の東北にあり、越後山脈を中に挟んで、山形県と境を接している。友人からきた手....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
藁靴というよりは只のわら屑を足のまわりに纏りつけたという風であった。長野県でも、
新潟県でも、雪靴というのを見たが、それはもっと手際よく作ってあったのと思い比べて....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
呼ぶ方へ賛成するのである、この連嶺の主軸の東端をなしているのが平ヶ岳である、即ち
新潟県越後国北魚沼郡湯之谷村と群馬県上野国利根郡水上村の境界をなしていて、その山....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
今その一例として、ここに「ケット」と「マット」なる語について考察を試みてみたい。
新潟県中魚沼郡の山間に、土俗ケット或いはケットウと呼ばれる部落がある。またそれに....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
や仲間はタモトを連ねて農民運動にとびこんだ。日農から平野力三は山梨県、三宅正一は
新潟県、川俣清音は秋田県というように、それぞれ分担地区を割当てられ活躍したもので....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ている鼻の欠けた日本人らしい男がいる。私は近づいて声をかけた。聞けば男の生まれは
新潟県だという。異郷の果てに落魄の身の二人である。話合ううちに、しみじみとお互い....