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新生命
「新生命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新生命の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
刑の宣告まで受けた身の上であるのか、是で見ると此のポール・レペル先生自身も自分に
新生命を与えた一人かも知れぬ、此の様な発明は最初に人の身体へ試験する事は出来ず必....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
がある遊星と衝突しても、それが既に光の消えた状態にあった場合にはそれによって再び
新生命に目覚めるということはできないことになっている。それで遊星が太陽に墜落衝突....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
鎖すれば、どんなに強くなるかということは、米国がよく知っている。この辺は、日本の
新生命線じゃ。そいつを亜細亜艦隊でもって、何とか再三破ってやらなければ、米国海軍....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
すなわち「方法」が見いだされた暁には、形勢は一変してこれらの「骨董的」な諸現象が
新生命を吹き込まれて学界の中心問題として檜舞台に押し出されないとも限らない。そう....
「しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
部分ではこうかいている。一九四七年、豊原市に二十人位の文学志望者があって、新聞『
新生命』を中心に樺太文学協会をつくろうということになった。第一回会合が
新生命社で....
「我が子の死」より 著者:西田幾多郎
総じてもて存知せざるなり」といえる尊き信念の面影をも窺《うかが》うを得て、無限の
新生命に接することができる。 (「藤岡作太郎著『国文学史講話』序」明治四十年十一月稿、第一巻)....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
、国家と資本と宗教との老耄衰弱し行くさまと、またその荒廃の跡に自由と労働と科学の
新生命との萌え出づるさまを並び描いて、そして近世史の進化の道が明らかに無政府共産....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
承にして来ましたけれども、現世紀における畏怖すべき雷鳴と、爆発と、噴出する新元素
新生命の偉観とは、予想もされていなかったと思います。そして、現世紀の民族叙事詩は....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
》なる馬車の往来は街路を広くするということも確かな事実である。そしてそこには今や
新生命の徴候が明らかに見えている。その田舎《いなか》ふうな古い一郭のうちに、最も....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
心、政治問題に投ぜられた人を眩惑驚倒せしめる著大の新光明、特に火焔の彗星の如くに
新生命新気力をもって鼓舞するかまたは地上の畏縮せる住民を焦烙破滅せしめずんばおか....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
し、自由奔放となつた。 ことに、浪漫主義の運動を境として、各種芸術分野の活溌な
新生命の探究となり、演劇の領域もまた、その影響を受けないわけにいかなかつた。 ....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
た生命は、一片の技工に化して了った様な場合の多かった事を思う。茂吉さんの見出した
新生命は、其知識を愛する――と言うより、知識化しようと冀う――性癖からして、『赤....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
また拯《すく》うに道なからんとす。ここにおいて蕪村は複雑的美を捉え来たりて俳句に
新生命を与えたり。彼は和歌の簡単を斥《しりぞ》けて唐詩の複雑を借り来たれり。国語....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
に至りぬ。飜《ひるがえ》つて今日の西洋諸国を見るに外来の影響は皆自国の旧文明に一
新生命を与へ以てその発達進歩を促したるに独《ひとり》我国にありては外国の感化は自....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
も死んだ、メンデルも死んだ、パストゥールも死んだ、私の家内も死んだ、みんな永遠の
新生命をたのしみに、にこにこして死を迎えたのだった。 さっき私の前を通った花嫁....