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新発意
「新発意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新発意の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
なっていたらしい。ただし少数の特別の語の読み方として今までも痕跡を存している(「
新発意《シンボチ》」「闕腋《ケッテキ》」など)。 漢語におけるンおよび入声に続....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
暦二年仲秋行年二十一歳と刻んである。 その前に香華を手向けて礼拝を遂げた老僧と
新発意二人。老僧は金丸長者の後身|友月。
新発意の一人は俗名銀之丞こと友銀、今一人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の歌におしえられて、岸に見送りの人数の真中の頭領株を見ると、なるほど、同じような
新発意《しんぼち》の坊主頭で、衣装足ごしらえ、長脇差、すべて俗体であるのに、頭だ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
※きは、何時までも続きそうに、時と共に倦まずに語られた。 前少弐殿でなくて、弓削
新発意の方であってくれれば、いっそ安心だがなあ。あれなら、事を起しそうな房主でも....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
。少なくとも、ある非常に奇妙な点、すなわち、この未来の主人公を、小説の第一幕から
新発意《しんぼち》の法衣姿で、読者に紹介しなければならぬので、その点だけでもあら....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
馬力にうたる 永禄四年七月三十日。余(上杉謙信)はひそかに春日山城を降り五智の海へ散歩にでた。従う者は池田放善坊という
新発意ただ一人。余は時々サムライがイヤになる。自分がサムライであることも、サムラ....
「一枚絵の女」より 著者:国枝史郎
お可哀そうに」 ずっと離れた石燈籠の裾に、襤褸のように固まって始終を見ていた、
新発意の源空は呟いた。 (わしはあのお方がこれで三人も、人を殺したのを見たのだが....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
の程は失礼」 「うーむ、和田の翁でござるか」 「すなわち楠氏の一族にあたる和田|
新発意の正しい後胤、和田|兵庫と申す者。……」 「しかも先刻築山の方より、拙者を....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
経っても私達女は浮ぶ瀬がないじゃないの。(右へ退場) 男4 (左より)「何をこの
新発意奴が!」といきなりこう来るんです。お話になりゃしません。……怒る気にもなれ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ものとして見送っていた。 門のそとには百四、五十人。――正行の弟の正時、和田|
新発意、同新兵衛、紀ノ六左衛門、楠木将監らのほか、正成の代からの旧臣、八木ノ入道....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
里東 撰りあまされて寒き明ぼの 探志 この一聯の前の二句は、初心の
新発意が冬の日に町に出て托鉢をするのに、まだ馴れないので「はち/\」の声が思い切....