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「新盆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新盆の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うのも、実をいうと名誉の最期をとげたあのかわいくて小さかった善光寺|辰《たつ》の新盆《にいぼん》が迫ってきたので、お手製の精霊《しょうりょう》だなをこしらえよう....
芽生」より 著者:島崎藤村
しい感じのする百日紅《さるすべり》の花が咲く頃と成った。やがて、亡くなった子供の新盆《あらぼん》、小諸の方ではまた祗園《ぎおん》の祭の来る時節である。冷《すず》....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
もなりませんのですから……」 鶴吉は果たして瓦版を読んでいたのである。ことしは新盆《にいぼん》であるから、殿さまと姉の墓まいりに行くなどと、彼は話して帰った。....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
にさいなまれつづけて、若い美しい師匠は十八の初秋にこの世と別れを告げた。 その新盆のゆうべには、白い切子燈籠の長い尾が、吹くともない冷たい風にゆらゆらとなびい....
縁結び」より 著者:泉鏡花
なんだ。 私の母親の亡くなったのは、あなたの母親より、二年ばかり前だったろう。新盆に、切籠を提げて、父親と連立って墓参に来たが、その白張の切籠は、ここへ来て、....
江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
りとある部屋に、幾組といってよいかわからぬほどのお客をして接待した欣々女史、その新盆《にいぼん》には、おびただしい数の盆燈籠《ぼんどうろう》を諸方から手向《たむ....
黄泉から」より 著者:久生十蘭
これでようやく落着くだろう。だから、今年のお盆は、この戦争の何百万人かの犠牲者の新盆だといってもいいわけだ。それできょうはみなに家へ来てもらって大宴会《パンケエ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
えに金三郎を住わせ、じぶんの息子のようにもてなしていた。……そうするうち、お梅の新盆《にいぼん》。……浄心寺で一周忌の法事をして、それから墓まいり。金三郎も万和....