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「新種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
に一大疑問を叩きつけたのも彼。さらに、青い背縞《せじま》のある豺《ジャッカル》の新種を、まだ外国人のゆかぬ東北チベットの鎖境――剽盗《ひょうとう》 Hsianc....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
発生に強い影響を及ぼし、従ってまた、雑種から生成するものとしばしば考えられている新種の発生にも影響し得るということを指摘した。普通の海水中では Strongyl....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
究するために渡っていた栄西禅師の帰国とともにわが国に伝わって来た。彼の持ち帰った新種は首尾よく三か所に植え付けられ、その一か所京都に近い宇治は、今なお世にもまれ....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
しい。ぜひやらせなさい。並の金魚はたいしたこともありますまいが、改良してどしどし新種を作れば、いくらでも価格は飛躍します。それに近頃では外国人がだいぶ需要して来....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
って、膃肭獣でもない、海驢でもない。海馬でもなし、海象でもない。さだめしこれは、新種奇獣だろうてえんで、いちばん折竹の旦那にご鑑定をねがったら、きっとあの不思議....
読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
ちをついた拍子に、一握りの草をつかんだと思ったら、その草はいまだかつて知られざる新種であった。そういう事がたびたびあったというのである。読書の上手な人にもどうも....
俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
、こういうふうに考えて来ると現在のいろいろさまざまな新型式の中にはあるいは将来の新種として固定し存続する資格をもったものがあるかもしれないし、またその中の多くは....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の文化的自由主義のからくりに帰するのである。して見れば之は文化的自由主義の一つの新種として、行動主義其の他の亜種に他ならなかった、ということにもなるわけだ。――....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ならぬだろうと思う。今日の同人雑誌の多くは、それ自身ブルジョア・ジャーナリズムの新種か亜種だということをハッキリさせておくべきだと思う。つまり、ジャーナリズムと....
発明小僧」より 著者:海野十三
キは忽ち自動車をベタベタに染め、運転手が驚きて拭わんとすれども中々おちぬところに新種ペンキの特長あり。 もしこの赤ペンキを綺麗に落さんと欲せば、抛げつけたる当....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ているから、私が本当のことを書くと困るのだけれども、規格とか標準以上の改良種や、新種をつくることを目的にし、商法の上でもそれを明らかにしておけば、めいわくするは....
唇草」より 著者:岡本かの子
識に動かしながら、心を遠くうねり尖らして、横浜の園芸会社へ、オランダから到着した新種のカーネーションの種子を取りに行くといって出て行き、五日も帰らない尾佐の挙措....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
る。だが芸術社会学にまで来れば、もはやクリティシズムではなくて、芸術の歴史記述の新種というものでしかあるまい。クリティシズムは結局に於て峻厳な価値評価を下すか又....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
を生む力を失いはてる。王朝四百年が持ち越した和歌は、『風雅集』において、「詩」の新種の最後を出しつくしたといってよい。その後の歌は、あれは一体何であろうか。私は....
比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
るが、その探すという意味が、犯人を捜索する場合とは大分ちがっている。思いがけない新種の発見は、アマゾンの上流だけに限らず、物理の実験室の中にもある。そういう新種....