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「新興階級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新興階級の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片信」より 著者:有島武郎
を推察してくれることができるとおもう。ここまでいうと「有島氏が階級争闘を是認し、新興階級を尊重し、みずから『無縁の衆生』と称し、あるいは『新興階級者に……ならし....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
れ、育ち、教育を受けた。だから私は第四階級に対しては無縁の衆生の一人である。私は新興階級者になることが絶対にできないから、ならしてもらおうとも思わない。第四階級....
日本の青春」より 著者:宮本百合子
。そして、日本民族の運命を破滅させた戦争によって財を蓄え、社会的地位をのしあげた新興階級――漱石はこういう社会層を成金とよんだ――の子弟達が、人間となった天皇の....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ンによってだと云われている。処がベーコンは、旧教徒を抑えスペインの制海権を奪った新興階級のイデオローグに相応わしからぬ、中世的・旧教的・スコラ的・な残存物を多分....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
いう。上は総理大臣より浮浪児パン助に至るまで、ドサクサまぎれに稼ぎのできる人材を新興階級といい、末は大名貴族となる名門の祖先なのである。 ところが、ここに、物....
危機における理論的意識」より 著者:三木清
いるからである。思想そのものの立場からいえば、社会における批判的な階級、すなわち新興階級の有する思想がかえって批判的であり、それ故に一層真理であり、したがって悪....