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「新芋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新芋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉原新話」より 著者:泉鏡花
のひたし。……ある大籬の寮が根岸にある、その畠に造ったのを掘たてだというはしりの新芋。これだけはお才が自慢で、すじ、蒟蒻などと煮込みのおでんを丼へ。目立たないよ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
のそばへ来てからも、風呂の用意から夕飯として出す客膳の献立まで相談する。お平には新芋に黄な柚子を添え、椀はしめじ茸と豆腐の露にすることから、いくら山家でも花玉子....
足迹」より 著者:徳田秋声
冴えていた。腹がすいて口が水っぽくなって来ると、お庄は昼間しまっておいた、蒸した新芋の冷たいのを盆ごと茶箪笥から取り出して来て、また茶をいれかえなどした。もうお....
地獄の使」より 著者:田中貢太郎
ましたから、すこし持って来ました」 老婆は籠の中を覗いた。きれいに洗った里芋の新芋が八分目ばかり盛ってあった。 「これはありがたい、晩には煮て、お爺さんにもあ....