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「新装〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新装の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
景《シーン》を備えた街々が、一歩一歩眼前に展開されていくのであった。軽やかな夏の新装を身に着けた貴婦人たちの群が、ウヤズドフスキェの大通りを、いくつも流れていっ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
その上演の番組のことも、わたしは疾うから承知しているのではあるが、今やこの小さい新装の劇場の前に立った時に、復興とか復活とか云うような、新しく勇ましい心持が胸い....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
も続いて出た。震災のとき、やっと火を消しとめたこの洋風の劇場は、そのころようやく新装が仕揚がったばかりで、前の古典的な装飾が、ぐっと瀟洒なものになっていた。三人....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
あちこちの集会へも顔を出して見たかった。いろんな研究材料も集めて見たかった。また新装をこらしたパリの街路樹の景色も見たかった。女の顔も見たかった。 四月二十八....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
世界有数の読書家。必要によって当時の図書館長バルビールに命じて製らせました、函入新装の、一千巻、一架の内容は、宗教四十巻、叙事詩四十巻、戯曲四十巻、その他の詩篇....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
あると云わねばならぬ。その限りヒューマニズムはより適切なより眼界の広い行動主義の新装だと云わねばならぬ。そうである限り、私は行動主義について述べたことをここにそ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
れに水をかけ、香水を振ってまた売りに来るのだ。こうして同じ花が一晩に何べんとなく新装して売りに出される。そして人は自分の買った花束を朝までに何度買わされるか知れ....
源氏物語」より 著者:紫式部
は縁起を祝う日ですからね、泣いてはいけませんよ」 言い残して出て行く源氏の春の新装を女房たちは縁に近く出て見送っていた。紫の君も同じように見に立ってから、雛人....
天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
ることに立腹するほど、我利我利でありたいとは思わない。 然し、特別に清掃され、新装せられた都市や農村の指定席を遍歴するなどゝいうことは、これはもう、文化国に於....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
く、絶望にうたれた。私は彼を殺してやりたいと切に思った。 私らヤミ屋のガサツな新装にくらべて、古いけれども上品高価な衣裳の何と心憎いことであったか。彼の来臨は....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
である。彼の胸の思いは切なかった。 その二 白河半平深謀遠慮のこと 翌日新装に身をかためて出社すると、ほかの部屋にはまだ人影がなく、書房の編輯室にだけ、....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
応の配慮はこらして、長崎始発の東京行急行を選んだ。 湘南電車というのができて、新装置の二等車がつき、同時に二等運賃も安くなったから、文士はみんなこれにのる。編....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
いのである。 米国映画と日本映画 帝劇を出て、私は有楽町駅前に新装し得たマンションクラブに、一夜の宿を借りるべく暗い大路小路をぞろぞろと、人群....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
その上演の番組のことも、わたしはとうから承知しているのではあるが、今やこの小さい新装の劇場の前に立った時に、復興とか復活とかいうような、新しく勇ましい心持が胸一....