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「新製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新製の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
らしくなかったら御免なさい。 商品名募集というのは、鼻紙とか鉛筆とかいうものの新製品を、繁華な往来に並べて価格を付けておく。買いたい人は買うのであるが、その紙....
刻々」より 著者:宮本百合子
、朝鮮、台湾人にとって、飛行機は何をやったか?(台湾霧社の土人は飛行機から陸軍最新製造の爆弾と毒ガスを撒かれ殺戮された。) 猶も高く低く爆音の尾を引っぱってと....
築地河岸」より 著者:宮本百合子
が茂って、大きい水たまりがところどころにあり、広いごみ捨場のような眺望の空地は、新製式な工場めいたコンクリート塀の下からはじまって、遠く電車通りのところまで一本....
超人間X号」より 著者:海野十三
からそれらをまとめて人造|脳髄《のうずい》ができたのだ。そして最後に谷博士独特の新製品であるところの、いわゆる「電臓《でんぞう》」が完成されたのだ。そしてX号の....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
る毒瓦斯じゃな」 醤は、にやりと笑って、燻精院長の手をしっかと握った。 この新製毒瓦斯が、予定の数量だけ出来上ったのは、その年の夏だった。 醤は燻を帯同し....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
だが――) つぶし餡の牡丹餅さ。ために、浅からざる御不興を蒙った、そうだろう。新製売出しの当り祝につぶしは不可い。のみならず、酒宴の半ばへ牡丹餅は可笑しい。が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ち》と申すは、本家和歌山屋にて菊の千代と申弘《もうしひろ》め来り候も、此度相改め新製を加へ極《ごく》あめりかに仕立《したて》趣向|仕《つかまつ》り候処、これまで....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
迎して、化粧品には争ってマダム貞奴の仏蘭西土産であることを標榜《ひょうぼう》した新製品が盛んに売出され、広告にはそのチャーミングな顔が印刷されたりした。そして、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の翌日、マドレーヌさんは辞退した。 その同じ一八一九年に、マドレーヌの発明した新製造法に成る製品は工業博覧会に出て人目をひいた。審査員の報告によって、国王はそ....
貞操問答」より 著者:菊池寛
ま、前川は苦笑を浮べていた。 もう九月の二十日過ぎで、百貨店には、ボツボツ秋の新製品の陳列で、単衣物の良いものなど見当らないばかりか、いつか綾子夫人と一しょに....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ある。私はかねて中村屋を支持して下さるお得意に対し、これはと喜んでもらえるような新製品を何がな作り出したいものと心がけていたが、ある日初めてシュークリームを食べ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
本にあったんだね。なるほど、我々の老大家も文化勲章をもらった方がいるが、そういう新製品はとにかく勲何等というのはなくなったと思っていましたよ。古道具屋に山とつま....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ないね。丸山は現代の物ではないですわ。よってパンパンではないです。長崎には怪しき新製品の如きものは存在しとらんですぞ。長崎気質というものは実に古風なもので、開港....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
、道の両側に露店の小店が無数にならんで、いろんな物を売る。古着や古道具もあれば、新製品や新発明品もあるし、農具、種苗の類、荒物からナマ物、モットモらしい物からバ....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
議会で発表されたのである。二月五日の衆議院で、東条《とうじょう》首相が堂々とこの新製鉄法を述べ、これで今次の大戦を賄《まかな》うべき鉄には不自由しないと演述した....