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新訳
「新訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母性偏重を排す」より 著者:与謝野晶子
人間に由って発明されたものでなく、物事の本性の中にあるのである」(加藤一夫さんの
新訳『我等何を為すべきか』に拠る)と言われる。 この答を得てかえって私の疑惑は....
「教育の民主主義化を要求す」より 著者:与謝野晶子
されるものとは考えません。その貴重な伝統的精神は現代人の言語であるところの口語に
新訳することが出来ます。現に私たちは和漢の古文を読んだり、その講義を聴いたりする....
「死者の書」より 著者:折口信夫
頃からであった。父の心づくしの贈り物の中で、一番、姫君の心を饒やかにしたのは、此
新訳の阿弥陀経一巻であった。 国の版図の上では、東に偏り過ぎた山国の首都よりも、....
「『新新訳源氏物語』あとがき」より 著者:与謝野晶子
。 私は今を去る二十八年の昔、金尾文淵堂主の依頼によって、源氏物語を略述した。
新訳源氏物語がそれである。森林太郎、上田敏二博士の序文と、中沢弘光画伯の絵が添っ....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
楽せんとするには、一般の場合において、どうしても現代化を必要とする。与謝野夫人の
新訳はここにその存在の理由を有していると思う。 従ってこの
新訳は、漫に古語を近....
「近況」より 著者:岸田国士
シア的な明るい劇になるかをためしてみるのが楽しみである。 テキストは神西清君の
新訳によるが、これが今、出来ただけ私の手許に届けられ、二十一日の本読みまでに間に....
「稽古場にて」より 著者:岸田国士
き出しにしている。 最後に、私がこの演出を引受けた最も大きな理由は、神西清氏の
新訳が間に合いそうだということであった。間に合うには間に合ったが、テキストレジー....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
に章句の異同や遺漏があって疏通をさまたげるところへ、天海版、黄檗版、卍蔵版などの
新訳が入ってきたので、いっそう混雑がひどくなった。 漢訳大蔵の模稜は早くから問....
「日記」より 著者:宮本百合子
ったりして居るので雨がさを持って行く。千葉先生へ上った話なんかをして、かえりに『
新訳源氏』をかって来る。水道橋で大瀧夫妻に会う。二人子供をつれて、奥さんは体のい....
「訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
るのは人々の自由である。第一部は既往にも訳した人があった。未来において一層荘重な
新訳が出るならば、私もそれを歓迎する一人たることを辞せないだろう。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
思う。それに引きかえて、『源氏物語』を読まれた諸君はもちろん、与謝野晶子女史の『
新訳源氏物語』の類を通読された人でも感じられた事と思うが、『源氏物語』のあの散文....
「三国志」より 著者:吉川英治
の如く民衆のあいだに長く読み伝えられてもこなかったにちがいない。――で、私のこの
新訳「三国志」も、そういう箇所にかかる度、すくなからず苦労が伴った。近代の読書人....