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新説
「新説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新説の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
が多分スウェーデンで科学の勃興を促す動機となったようである。宗教方面の人々はこの
新説を教壇で宣伝することを妨圧しようと努めたが、これに対する政府の承認を得ること....
「赤外線男」より 著者:海野十三
観念であって、実在ではなかった。 何故そんなことをやったかというと、始めはあの
新説で世間を呀ッと云わせて虚名を博しよう位のところだったらしいが、いよいよという....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
するに似たり。当時にあり法制上の改革を主張したるものは実にこの論派なり。政体上の
新説を立てたる者はこの論派なり。とくに政府部内にありて時の政事家に新思想を注入し....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
国の人たちは、ヨーロッパ人が物の理を考え究めることのはなはだ賢いのに驚き、発明の
新説を出すのに驚き、器械の巧みなのに驚き、医薬|製煉の道のことにくわしいのにも驚....
「大脳手術」より 著者:海野十三
ことである。そこで今度は近着の医学雑誌を片端から探してみた。するとそこに耳よりな
新説が記載されているのを発見した。 “……大脳手術の最近における驚異的発達は従来....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あまりに早過ぎます。しかし、早過ぎるからといって、当時、出来ていた「種の起源」の
新説が、何かの機会で、たとえば、鉄砲の包紙の一片か何かにはさまって来て、偶然に、....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
「夏実」は吉野川の一部で、宮滝の上流約十町にある。今菜摘と称している。(土屋氏に
新説ある。) 一首の意は、吉野にある夏実の川淵に鴨が鳴いている。山のかげの静か....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
、この種の刺戟がなければ自ずから鼓動する事は出来ぬだろうという。これはある学者の
新説である。 (明治四十年九月三十日『東京朝日新聞』) 十 ....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
」こそは、日本、支那、朝鮮に輩出した巨盗大賊の伝記であって、行文の妙、考証の厳、
新説百出、規模雄大、奇々怪々たる珍書であったが、惜しい事には維新の際、殆ど失われ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
」 変な池だ。それはつまり池が空中に浮いてるために金魚が心臓を痛めるのであると
新説を主張してゆずらぬ人士も現れたが、私はすべて邪説を一蹴し 「よーし。必ず金魚....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
本」という題で、倫理に関する見解を発表いたし、ついでそれを一部の書として、『倫理
新説』と題し、明治十六年に発行したのである。自分の倫理学上の理想主義はすでにその....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
に喧伝せられたれば、余輩はこの点につきて、特に力説するところありき。その後さらに
新説あり。俘囚はその実浮囚と書けるを正しとし、夷種にあらずして内地の浮浪の民を辺....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
今一つ安藤正次君によって、歴史地理三十三巻三号(大正八年三月)に発表せられた
新説がある。それは傀儡の二字の朝鮮音から導かれたのであろうというのである。崔世珍....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
ある。さらに栗田寛先生はその新撰姓氏録考証において※部をハツカシベと訓むべしとの
新説を提出せられ、太田亮君の姓氏家系辞書の如きは無雑作にこれに従っている。 栗....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
事は、実は推古天皇朝の庚午に起った事実の、推歩を誤ったものであるとの平子君発見の
新説と、この二つのみであった。その以外にも傍証と謂うべき程度のものには、日本紀に....