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「新身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新身の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
白み渡つて見えたりければ、雲井喜三郎今は得堪へず、小癪なる坊主の腕立て哉。いでや新身の切れ味見せて、逆縁の引導渡し呉れむと陣太刀長やかに抜き放ち、青眼に構へて足....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て締め殺したんだ。それごらんなせえ、その下にブラ下がっている細引が、まだ買立ての新身《あらみ》じゃあございませんか」 「何もかも、そう知り抜いていたんじゃあ、嚇....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
れ』といえば、その頃江戸では『辻斬』が実に頻繁に行われた。これは多く田舎出の侍が新身《あらみ》の刀を試すとか、経験のために人を斬るので、夜中人通りの淋しい処に待....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
でつぶやいた。 「ヘヘン。人を盲目と思うとる。最初から試し斬りの切柄かけた白鞘の新身の脇差を引付けて、物を訊く法があるものか。聞くだけ聞いてからアトは斬り棄てる....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
言下に彼は首を左右に振ってみせた。 「アレだ。よく聞いとけよ。お手討てのはナ、新身の一刀試し斬り。お前の首と胴とが生き別れになるンだぜ」 世にもおそろしい顔....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
て女ばかりがすでに七人もこの神隠しの犠牲《にえ》に上ったのであった。 近ごろの新身《あらみ》御供は四日前に二人。安針町の大工の出戻娘お滝と本船町三寸師の娘お久....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ア出してやアがるが、あんな奴では有るめえ」 安「エー、まるで変って居やす」 仙「新身の刀を試すといって居やアがるから、ヒョッとして彼様な奴が持って居めえもんでも....