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新進気鋭
「新進気鋭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新進気鋭の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
ぼ》り雌伏《しふく》しおるべき時には候わず明治維新の気魄は元老とともに老い候えば
新進気鋭の徒を待って今後のことは甫《はじ》めてなすべきものと信じ候小生ごときはす....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
中第一の美男子だったという評判のうえに、力量かっぷく共に将来の大関とうわさされた
新進気鋭の若相撲でしたから、その醜男と美男子の取り組みという珍奇な手合わせが、珍....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
て、この数年来、幾多の新しい劇作家があらわれたのは誰しも知っているところである。
新進気鋭の演劇研究者の眼から観たらば、わが劇壇の進歩は実に遅々たるもので、実際歯....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
たのである。宜《むべ》なり、当時の新らしき文学を理解し、信奉する、主として若き、
新進気鋭の徒は、悉《ことごと》くその方に走ったのであった。 「地底旅行」「海底旅....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
宏一、今野武雄、伊藤至郎、石原辰郎、石井友幸、新島繁、早川二郎、伊豆公夫、その他
新進気鋭の諸氏が、唯物弁証法の立場から、夫々科学批判に活躍しているのは刮目してい....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ん》の小錦関だ。」 小錦という力士は後に横綱になったが、まだそうならないうち、
新進気鋭で売出しかけてでもいたのであろう。そういって褒《ほ》めあげた末に、人間は....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
、柳敬助、正宗得三郎、津田青楓諸氏の個展であった。 ヒウザン会は、丁度その頃、
新進気鋭の士の集合であり、当時洋画会の灰一色のアカデミズムにあきたらぬ連中の息抜....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
の男盛りの闘牛だ。 これに対する孫七牛はまだ五歳。今春、横綱格に昇ったばかりの
新進気鋭の若ものである。やはり黒牛だ。この骨格と、肉付きと、毛並みの艶々しさを見....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
れからの三年を院の事業の内地での足がために費やし、横山、下村、菱田などいう当時の
新進気鋭の士の協力を獲て、明治中葉の画壇に一新気運を喚起した後、明治三十四年(一....
「国会図書館のこのごろ」より 著者:中井正一
れには六十人ばかりの人々が携わっており、その中には牧野英一先生のような大学者から
新進気鋭の学徒まで含まれている。今秋は法律図書館を開設し、支部の最高裁判所図書館....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
だに伍しても、父の細川三斎のこけんを落すようなことは決してなかった。むしろ、その
新進気鋭なことと、次の時代に活眼をもっている点では、諸侯の中の新人として、戦国育....
「アイヌ語学」より 著者:知里真志保
時代なのでありますが、北海道の南の方の、とあるアイヌ部落に、当時まだ非常に若く、
新進気鋭の牧師であられたバチラー博士があらわれて、部落のアイヌを集めて、キリスト....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
様に、特殊部落のままで特殊に親しむべく、信頼すべき部落になり、新平民のままでも、
新進気鋭の人民であると云う程の意気を以て、実質を改良するの念が彼らにあって欲しい....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
。かつて東北帝大理学部が新設される時、石原純博士・日下部四郎太博士等を初めとして
新進気鋭の物理学者の群を率いて東大を飛び出そうとしたのは博士である。大阪帝大が出....