新鋳[語句情報] »
新鋳
「新鋳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新鋳の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戦場」より 著者:夢野久作
ると間もなくヴェルダンに向って最後の総攻撃を開始するらしい。目下新募集の軍隊と、
新鋳の砲弾とを、続々と前線に輸送中である。そうして貴官……オルクス・クラデル中尉....
「白くれない」より 著者:夢野久作
。水晶の杯なぞ王侯の品も及ばじな。前の和尚の盗み蓄めにやあるらむ。金銀小判大判。
新鋳の南鐐銀のたぐひ花模様絨氈の床上に散乱して、さながらに牛馬の余瀝の如し。 ....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
のを考えた時、彼の心に来る印象は軽くない。政権とは、その最小末端に於てさえ、なお
新鋳の、その上には好みの標語を書くことのできる数十万のインク・スタンドを意味する....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
者が遠方の村から、一通の電報を彼のところへ持って来た、伯爵は苦笑いをしながら彼に
新鋳の一銭銅貨を一枚与えた。少なくともその時は銅貨を与えたのだと思っていた、やが....
「猿ヶ京片耳伝説」より 著者:国枝史郎
あるというので、この大屋さん、店子一同を自宅へ招待んでご馳走したそうで。とそこへ
新鋳の小判十枚が届けられて来たそうです。ナーニ、その小判の自慢をしたかったので大....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
貨の中央の穴を爪の角に当ててガリガリと削ってみると非常に気持ちよくとれる。ことに
新鋳造のものは中々よく削れてよろしく、造幣局がなるべく毎年
新鋳造貨を出して貰いた....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
以外に、ギニイ貨を取得する方法を有たないから、常にその戻って来た銀行券と引換えに
新鋳造ギニイ貨を発行せざるを得ず、そして通貨が量目において不足し、地金の価格がそ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
た。浜には、斉彬公の定めた、日の丸の船印の船が。その前には、オランダ人の驚いた、
新鋳の大砲庫が。松林の中には、反射炉の頭が。その手前に、紡績工場が――斉彬は、死....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
のであるが、この交換のばあいには、受取るのは外人所有の日本の一分銀で、渡す銀貨は
新鋳の一円銀貨だから、目方を厳重にするというのは一分銀のほうである。その一分銀と....