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新風
「新風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
や、昔の浅草にとらわれていては、だめである。浅草の人たちが、このことに気付いて、
新風に思いを凝らしはじめたことは結構で、なんといっても、古い根のある土地柄だから....
「机と布団と女」より 著者:坂口安吾
いところがあるが、先日、浅草でドサ廻りの役者からきいた話でも、目下田舎へ行くほど
新風が流行しているということで、東京のアベックはテレくさそうに腕を組んで歩いてい....
「坂口流の将棋観」より 著者:坂口安吾
りにも当然なことが、今までの日本に欠けていたのである。 升田八段の将棋における
新風がやっぱり原則は私と同じもので、たゞあまりにも当然な、勝負本来の原則にすぎな....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
はつとまりません」 と、ソメちやんは元の巣へひきあげる。 倉田はヤケクソで、
新風を凝らし、新作にとりかゝる気持などはミヂンも持てない。ヤケ酒をきこしめして、....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
て、当時は囲碁界に於て木谷怪童丸と呉清源の両新人が現れて、碁界は三連星、天元等々
新風サッソウたるにひきかえ、将棋の方は老朽七八段がガンクビを揃えて、あとにつゞく....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
に残り、焼けない家にネグラをつくって、街頭へ進出して商売をはじめた。これが熱海の
新風景となって人気をよび、熱海人士に、市の復興は糸川からと悟らせ、肩を入れて糸川....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
やったが、一時はそれで成功したようである。しかし、それも短い期間で、淀橋太郎らの
新風俗は解散し元祖が一敗地にまみれて、映画に転向してから、ストリップの全盛時代が....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
力によって一撃した。それをきたアンチャンの腕ッ節のせいではなくて、着想の革命的な
新風によってだ。美神アロハの創世記。そして爾後の芸術は、新恒星をめぐって歩きだす....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ロールオーバーにしても、クロール、バタフライにしても、スポーツの技術面に独創的な
新風をおこしたということは、日本には一度も例がないようだ。 私が中学の一年か二....
「“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
、金語楼や歌笑はケタ違いに小さな三級品程度にすぎないのである。 又、漫才界では
新風を劃したエンタツ、アチャコがあり、このうち、エンタツは夢声に比すべき第一級の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
しくもないじゃないか、と仰有るかも知れないが、当時はケゴンの滝へ身を投げるという
新風に先立つこと十数年、まして三原山や錦ヶ浦は地理の先生でも御存知ない時の話だ。....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
めていなかった。ところが、その後間もなく、小山書店主にすすめられて、同店発行の「
新風土」誌上に、その「ほんとうの生活」の一部、「続次郎物語」と題して連載すること....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の暴力を敵対しがたいものと定めて事前に白旗をかかげるのも、どうかと思う。新時代の
新風にしたがえば、男女は同権であるし、正義はこれを主張しても差支えないものである....
「悲しい新風」より 著者:坂口安吾
悲しい
新風 坂口安吾 過去の文士の論争がどんな風に行われたかということについて私は不....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ればみんな覚えないと同じことだし、すべて商法は、戦争のドサクサの泥棒的商法でも、
新風を現す天才だけが大モウケするのさ。未来をのぞんで武者ぶるいするのは、すでに落....