方土[語句情報] »
方土
「方土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
方土の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ありて政論に従事せしものはおもに旧幕臣または維新以来江戸に居留せし人々に係る、地
方土着の士人に至りてはなお脾肉の疲せたるを慨嘆し、父祖伝来の戎器を貯蔵して時機を....
「文学と地方性」より 著者:宮本百合子
異と云えよう。そうだとすれば、職業からもたらされる感情の傾き、その波一般では、地
方土着の文学の素質を決定するものとならない。 単に郷土的意味で、そこから一人代....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うでした、その中で父さんは破れシャツ、破れズボン、ザン切り頭で、すこしやせて、南
方土民風にしゃがんで、鴎外を論じ『日本戦記』を見せてくれました。馬糞物語では余り....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
「行き筋」と呼ばれたものは、村方において間人百姓などよりも下位に置かれた。また一
方土師部の地位を考うるに、その由緒について古史にはもっともらしい事を伝えているが....
「法然行伝」より 著者:中里介山
赦《ゆる》されないで、畿内のうちに住むことだけを赦されたに過ぎない。配流された地
方土民たちは別れを惜しみ京都の門弟達は再会を喜ぶ。 かくて配所を出でて、畿内に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
越前にある新田軍の破滅を意味するものですらあった。 そのごの新田党は、四面の地
方土軍や足利勢との駈引に忙殺されて、なすところもない態だったが、吉野の召命の頻り....
「四つの都」より 著者:織田作之助
庄平「あ、しまった」 鶴三「どうかしましたか」 庄平(デス・マスクを指して)「南
方土産の面を持って来てあげようと思って、うっかり忘れていた、明日持って来てあげま....