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「方士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

方士の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
撒賦《まきくば》ったものだ。また虎魂が産婦現に分身するところを襲い悩ます事あり、方士《ブット》を招き禁厭《まじない》してこれを救うそうだ(スキートおよびプラグデ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、まずこの『録異記』をえらむことにしました。作者は蜀の杜光庭であります。杜光庭は方士で、学者で、唐の末から五代に流れ込み、蜀王の昶に親任された人物です。申すまで....
寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
に、自分と妻と二人ぎりの所を見た。 附記 伊賀越の仇討は、荒木方四人、又五郎方士分、小者ともで、合せて十一人と、藤堂家の公文書「累世記事」にも残っているし、....
李陵」より 著者:中島敦
に近かったが、気象の烈《はげ》しさは壮時に超えている。神仙《しんせん》の説を好み方士巫覡《ほうしふげき》の類を信じた彼は、それまでに己《おのれ》の絶対に尊信する....
石狩川」より 著者:本庄陸男
海鳥の五六羽が弧を描いてとんで行った。 鐘が鳴った。軽快ないでたちをした運用方士官が水夫を連れて甲板を急ぐのであった。行きちがった彼らが何か大声で合図をして....
十二支考」より 著者:南方熊楠
談にいわく、ある若者奇術を好み、鳥語を解したが、一層進んで夜中の秘密を明らめんと方士に切願した。方士その思い止まるが宜《よろ》しかろうと諫《いさ》めたれど聞き入....
十二支考」より 著者:南方熊楠
陶宗儀《とうそうぎ》の『輟耕録』四に、往々蒙古人雨を祷《いの》るを見るに、支那の方士が旗剣符訣等を用うると異なり、ただ石子数枚を浄水に浸し呪を持《も》て石子を淘....
十二支考」より 著者:南方熊楠
あざわら》って取り合わなんだので死に切れたともいう。ヴェニス人プラガジニは有名な方士で、魔の力を借りて黄金を作り出すと誇り、一五九五年バイエルンで刑せらる。同時....
『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
教なり。この固有思想と五行等の新來思想とが合せる時、その宗教的方面に結びつきしは方士の類なり。後に道教となり風水説となれり。その道徳的方面に結びつきしは儒教也、....
不周山」より 著者:井上紅梅
られたという要件を、弟子に伝え、弟子はまたその弟子に伝えたが、後世になって一人の方士が好いことをしようとして、秦の始皇に上奏し、秦の始皇は方士に命じてこれを探し....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
い。最初は僕はあの男を催眠術師と思っていた。しかしそいつは違っていた。彼は道教の方士らしい。方士は自分の身代りに悪獣を使うということだ。その悪獣に法術を加えて獣....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
合衆国海軍士官測量方ワルトン・ギリンネル、同鉱山技師リウルモウル、フランス国大砲方士官陸軍建築方アントアン――の見込を聞いていただきたい。拙者どもの才能の儀につ....