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方立
「方立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
方立の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
出《いだ》すから左様心得ろ」 ○「畏《かしこま》りましてございます」 甲「双
方立ちませえ」 と云うので双方ともに起ち、下河原清左衞門は仮牢へ這入り、お筆は....
「文芸と道徳」より 著者:夏目漱石
と低くなった、あるいは狭くなったというだけに過ぎない。だから昔のような理想の持ち
方立て方も結構であるかも知れぬが、また我々も昔のようなロマンチシストでありたいが....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
決案がまとまった。それはどんな案かというのに、 “では、鬼仏洞内の現場に於て、双
方立合いで、検証をしようじゃないか” ということになって、遂に決められたその日....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
となへ、とたうして、しひて願ひ事企てるを、がうそと言ひ、あるひは、申し合はせ、村
方立退候を、てうさんと申す、他町村にかぎらず、早々其筋の役所に申し出づべし、御褒....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を、とたうととなへ、とたうして、しひて願事企てるをがうそと言ひ、あるひは申合せ村
方立退候をてうさんと申し、他村にかぎらず、早々其筋の役所に申出づべし、御褒美とし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とたうととなへ、とたうして、しひて願事企てるを、がうそと言ひ、あるひは申合せ、村
方立退候を、てうさんと申し、他村にかぎらず、早々其筋の役所に申出づべし、御褒美と....
「変な男」より 著者:豊島与志雄
です。何がきっかけだかは分りませんが、大きな怒鳴り声がしたので振向いてみると、両
方立上って殴り合おうとしてるんです。と思ううちに、その不良青年らしい方の一人が、....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
うだな。……焚きすてられた香の香が、残って立ち迷っているところを見ると、つい今し
方立ち去ったのだろう。寒い! どっちみち帰るとしよう」 四 御先供は....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
現世的の幸福だけで我々は満ち足り得るものではない。愛する者とも一度遇えるという指
方立相の浄土を求むる止み難き念願は実にここに根ざしているのである。 私たちが旅....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
く陰気でグロ(grotesque)であるのである。アチラ立つればコチラが立たず両
方立つれば身が立たずの俗謡のようなジレンマに陥る。がしかしこのさいはそんな理屈ば....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
へ鞍がえした久兵衛は、急遽自分で、家作を担保《かた》に五百両の現金を生み出し、夕
方立寄ったお艶にその金を握らせて無理に「一札入申候証文之事」を書かせ、ここで二百....
「樹氷」より 著者:三好十郎
村人四 どうしただい? 病人かなし? 金吾 いえ、その……(言っている内に、双
方立ちどまっての話では無いので、リヤカアの音と馬のひずめの音とはすれちがって忽ち....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
もうぞ、支度させい、清吉今夜は酔い潰れろ、胴魔声の松づくしでも聞いてやろ。や、親
方立聞きして居られたな。 清吉酔うてはしまりなくなり、砕けた源太が談話ぶり捌け....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
岩屋帰着。再び野営。 快晴の日、後立山山脈の雄峰鹿島槍ヶ岳の絶巓に立って、西の
方立山山脈を展望したことのある人は、正面に黒部川の大峡谷を隔てて右には仙人山、左....