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「方陣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

方陣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白菊」より 著者:夢野久作
花籠、小さな犬、猫、鼠、猿、小鼠のたぐいが、殆んど数限りなく、行儀のいい円陣や、方陣を作って並んでいる。その間に静止している巨大な甲虫、華麗な蝶々、実物大の鳩、....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ャ、ローマ時代の戦術は極めて整然たる戦術であったのであります。多くの兵が密集して方陣を作り、巧みにそれが進退して敵を圧倒する。今日でもギリシャ、ローマ時代の戦術....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
が、今日はバッチェット方法、ポイグナード方法、その他の方法を知れば、随分大きな魔方陣でも列べ得ること容易である。しかし魔方陣のことを談るだけでも、支那印度の古よ....
道標」より 著者:宮本百合子
っただけの人数が積まれているらしかった。トラックの上に棒をついて立っている男女の方陣の間からは、そんな情景につきものの談笑も湧いていなければ、タバコをふかしてい....
十月革命と婦人の解放」より 著者:野呂栄太郎
、革命的プロレタリアートの積極的な味方として、炊事、看護、通信連絡等、赤衛軍の後方陣地における諸活動の一切を負担したばかりでなく、彼女たちの意識的分子は進んで第....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
から、所払いを食わしてしまうに限ると主張する者も出て来る。 そうして、駒井は夕方陣屋へ帰って来て見ると、庭を透《とお》して、兵部の娘の室では、娘と茂太郎とが何....
雑記帳より(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
するものである。 土佐の田舎に「花取り」と称する踊がある。大勢の踊手が密集した方陣形に整列して白刃を舞わし、音楽に合せて白刃と紙の采配とを打合わせる。その度ご....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
敵の弱点を圧倒し、大砲をもって戦機を処理した。彼の天才のうちには射撃法があった。方陣を突破し、連隊を粉砕し、戦線を破り、集団を突きくずし散乱せしむることは、すべ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
豪猪《やまあらし》は毛を逆立て、甲虫《かぶとむし》は死んだまねをし、昔の近衛兵は方陣を作るが、この男は笑い出した。 それから彼は上衣の袖《そで》を指で弾《はじ....
「壇」の解体」より 著者:中井正一
ではその中で各々の群れを構成して行くこととなる。恰も羊の群れが獅子の攻撃に対して方陣を布く様に、人々は各々の群に於てその角を揃える。 このことはその群つどいが....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
うに、儒者ふうの老人を囲繞して、さっきから歩いていたのであった。つまりそれとなく方陣を作って、真ん中へ儒者ふうの老人を入れて、互いに関係がありながら、関係ないと....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
これを説くまでは、再び論ずる者がなかった。二人ともに十七世紀に属する。 西洋で方陣(magic square)を説いたものも、またデューレルが初めであり、その....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
なった。 支那の数学が日本に伝えられたものは、算盤の算法、及び天元術の外にも、方陣及び円攅、方程すなわち算木にて一次連立方程式を解く方法、剰一術、招差法等幾ら....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
なさい。 空中に、朝霧の中に、日に照されて 槍の穂尖がきらめいています。 あの大方陣が真っ黒に波を打っていますね。 数千の士卒が大功を立てようとあせっています。....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
せるは余りに当然の事、これが特に重視せらるるは滑稽である。 「世界最終戦論」には方陣の指揮単位は大隊、横隊は中隊、散兵は小隊、戦闘群は分隊と記してある。理屈はこ....