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「施行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

施行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
慈悲」より 著者:岡本かの子
。 要するに本当の慈悲とは、相手の立場や本質を考え、自分の慈善的感情本位でない施行《ほどこし》に於いて本然の達成が遂げられるのです。....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の二重大指令を報ず。官公職就任禁止及び排除解散令なり。 総選挙を前にして本令の施行は頗る効果的なり、政治及び政府要員は殆んど完全に旧態を切開せらる。進歩党の如....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
いっても、この春財界を襲った未曾有の金融恐慌で、花どきの終り頃からモラトリアムが施行された。鼎造の遣り繰りの相手になっていた銀行は休業したまま再開店は覚束ないと....
近時政論考」より 著者:陸羯南
他の政論派と大いに異なるところの一点なり。他の論派は進歩主義の名をもって立憲政の施行を主張し、自由主義の名をもって代議政の設立を主張す、しかれども国民論派は国民....
大脳手術」より 著者:海野十三
。移植手術のすばらしい進歩は、人類福祉のために大いに結構だ。しかしこの種の手術を施行するについては、瀬尾教授のやっておられるように、飽くまで公明正大でなければな....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
切を、何ほどか寄進をして欲しいものじゃ、とおっしゃるんです。寺の用でない、諸人の施行のためじゃけれど、この通りの貧乏寺。……ええ、私の方から、おやくに立ちますな....
露肆」より 著者:泉鏡花
だぶ、」と、歯の無い口でむぐむぐと唱えて、 「それ、利くであしょ、ここで点えるは施行じゃいの。艾入らずであす。熱うもあすまいがの。それ利くであしょ。利いたりゃ、....
光は影を」より 著者:岸田国士
性質のものではなかつた。時としては、探偵小説に飛びつき、時としては、文豪誰それの施行記で道草を喰うこともあつた。しかしながら、彼は一歩一歩、この図書館通いで、自....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
ために唯一の自作地であった三反の水田も抵当に入ってしまい、たとえその後、米穀法の施行などによって十二三円がらみにまで米価が上ったとはいえ、諸物価……都市工業の製....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
立派ね。 こんな歓迎なら、祝福しなくては。 (合唱の群の詞にて言ふ事共、次第に施行せらる。) 児童と青年と、長き列をなして降りたる後、ファウスト中世騎士の宮....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
。またその年、東京市会議員の改選に立候補したが、弾圧が激しく落選した。ついで都制施行とともに都会議員に当選し副議長になったが、終戦は都会議員で迎えた。 いま弾....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
。 要するに本当の慈悲とは、相手の立場や本質を考え、自分の慈善的感情本位でない施行において本然の達成が遂げられるのです。 愛しようと努めたとて、なかなか愛し....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
として要求した櫓銭・棚銭、その他村人よりの役料も、祝儀としての恵与、慈善によるの施行となった。竹皮草履・藺表金剛も、競争して安売りせねばならぬ事となる。しかるに....
濫僧考」より 著者:喜田貞吉
日条などにも見えて、平安朝にはしばしば行われたものらしい。すなわちいわゆる濫僧に施行すなわち供養するもので、その濫僧とは沙門の形をなしたる乞食のことであることは....
濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
、その間区別のなかったものたることを示しているものだ。 これらの濫僧に対して、施行すなわち濫僧供のしばしば行われた事は、前考にも述べておいたが(九巻三、二号二....