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「旅出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旅出の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
るような身の上になりました事を思いますと、このままにこの秘密を胸に秘めてあの世に旅出ちますよりも、私はどんなにか幸福で御座いましょう。 そのわけの第一と申しま....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
20) よい人と一生安らかにいたとて、 一生この世の栄耀をつくしたとて、 所詮は旅出する身の上だもの、 すべて一場の夢さ、一生に何を見たとて。 21 歓楽も....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
て居ります。 由「えゝ旦那唯今見た女は何うしても東京の言葉で、女は滅法好くって、旅出稼と云って湯治をしながら稼ぎに来る女は夥い事ありますが、彼の位えなのは珍らし....
眠い町」より 著者:小川未明
、じいさんのいった言葉を思い出し、少年は、じいさんにあおうと思って、「眠い町」に旅出をしました。 幾日かの後「眠い町」にきました。けれども、いつのまにか昔見た....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
段々|殖えて来ました。「出雲名刺」とか「出雲巻紙」とか銘打ったものは随分遠くまで旅出をするに至りました。 出雲の産物で是非とも記さねばならないのはいわゆる「黄....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
待ちなさい」 お通は、小さな旅包みを片襷に負い、髪から足ごしらえまで、すっかり旅出の身仕度をしているのである。 短刀を抜いて、武蔵の縄目を、ぶつりと断った。....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
頃おもしろく覚え候うて、又いつもの持病かや、旅にさまよい出で候 左の一首は、又の旅出に即興の腰折れ、おわらい賜わるべく候 乾坤を そのまま庭と 見るときは われ....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
の金庫の奥へ秘したのです。そうして二ヶ年間先払いで預け、病気保養の名の下に海外へ旅出ちました。 信託会社では私共は信用されて居りますし、長い間の得意ですから、....