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「旅団〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旅団の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
五日の午前、当時|全勝集《ぜんしょうしゅう》に駐屯《ちゅうとん》していた、A騎兵旅団《きへいりょだん》の参謀は、薄暗い司令部の一室に、二人の支那人を取り調べて居....
自叙伝」より 著者:大杉栄
遊びに行って、熊だの象だののおもちゃをもらって来た。 良さんは今少将でどこかの旅団長を勤めている。そしてお繁さんの姉さんの方の田中は、中将になって今ワシントン....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
って、清国がまず出兵する、日本でも出兵して、二十七年六月十二日には第五師団の混成旅団が仁川に上陸する。こうなると、鶏林(朝鮮の異称)の風雲おだやかならずと云うの....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
らば、戦局は、多少異った方面に発展したに相違ない。 此役に於ける官軍の編成は、旅団が単位であるが、一個旅団は二個連隊、四個大隊であり、之に砲工兵各々一小隊が加....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
蛛の巣のような、鉄条網が張りめぐらされた。辻々には、ゴツゴツした拒馬が頑張った。旅団司令部と、大隊本部の間は、急設電話によって連絡された。大隊本部と、歩哨線も、....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
くはげかかった後頭部などを見ると、たいへん元気にみえ、なんだか、その首を連隊長か旅団長ぐらいの軍服のうえにすげかえても、決しておかしくはないだろうと思われた。 ....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
備兵の籍にありしかば、一週日以前既に一度聯隊に入営せしが、その月その日の翌日は、旅団戦地に発するとて、親戚父兄の心を察し、一日の出営を許されたるにぞ、渠は父母無....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
しい鬚と灰色の眼とをもつ格蘭得火太立旅館の老小使ミシェルは、むかし国境防備軍団の旅団長として皇帝と同じ食卓で茶を喫んだ記憶を秘蔵し、ボルシチの料理人は革命当時に....
」より 著者:黒島伝治
三 憲兵隊は、鉄道線路のすぐ上にあった。赤い煉瓦の三階建だった。露西亜の旅団司令部か何かに使っていたのを占領したものだ。廊下へはどこからも光線が這入らな....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ゾンゾ方面より四個師団、バルカン方面より三個師団、さらに、国内で編成した混成三個旅団を、それまでのケーブエス、ダンクル軍に合わせたのである。そして、オイゲン大公....
接吻」より 著者:神西清
五月二十日の晩の八時のこと、N予備砲兵旅団の六個中隊が全部、野営地へ赴く途中で、メステーチキという村に一泊すべく停止し....
雪の透く袖」より 著者:鈴木鼓村
の秋季機動演習は、会津の若松の近傍で、師団演習を終えて、後、我|聯隊はその地で同旅団の新発田の歩兵十六|聯隊と分れて、若松から喜多方を経て、大塩峠を越え、磐梯山....
頸の上のアンナ」より 著者:神西清
おいて皆様と杯を挙げますことは、甚だそのところを得たものと考えるのであります。」旅団長も乾杯の辞を述べた。 「砲兵隊の砲といえども三舎を避くるであろうところの威....
仏法僧鳥」より 著者:斎藤茂吉
の音や、乗合自動車の音だけでも奴等にとっては大威嚇でしょう』 『それに、何処かの旅団か何かの飛行機でもこの山の上を飛ぶことはあるでしょう』 『いよいよ末法ですか....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
フェン案に比べて余りに消極的のものであった。即ちシュリーフェンが一軍団半、後備四旅団半、騎兵六師団しか用いなかったメッツ以東の地区に八軍団、後備五旅団半、騎兵六....