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旅稼ぎ
「旅稼ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旅稼ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ら、多勢囲炉裡の周囲へ塊って茫然して居ります。中には江戸子で土地を食詰めまして、
旅稼ぎに出て来たというような職人なども居ります。 ○「おい鐵う」 鐵「えゝ」 ○....
「爛」より 著者:徳田秋声
て来て、情婦の部屋へ坐り込んでいるその男の噂が、お増の部屋へ、一番早く伝わった。
旅稼ぎから帰って来た青柳は、放浪者のように窶れて、すってんてんになってお雪のとこ....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
|御扶持を頂きました者の娘でございます、あなた方の御酒のお相手を致すような芸者や
旅稼ぎの娼妓とは違います、余りと申せば失礼を知らぬ馬鹿/\しいお方だ」 ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
御覧の通、不躾ながら罷出ました。実はね、媽々衆、ああ見えて、浮気もんでね、亭主は
旅稼ぎで留守なり、こちらのお若い方のような、おッこちが欲しさに、酒どころか、杯を....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
も出て歩く事が出来ねえんだ」 由「亭主は村上何んとか……ウン松五郎てえ肩書の有る
旅稼ぎだそうでげすが、得て湯場などには然う云う奴がありますね」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
授けられて、これによって、行くさきざきで、与八独特の彫刻を試みて、それで世渡り、
旅稼ぎをしようとの用心にほかありません―― 行き行きて、その翌日、大菩薩峠の麓....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
□□□た事がないから、どうか」 圖「何うでも勝手に致せ」 禮「これ/\何だ、汝は
旅稼ぎの按摩で、枕探しで旅を稼いで居たのが、処を離れて頭髪を生して黒の羽織を着て....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
付かず、只見ますと昨年鹽原の家へ強談に来た道連の小平に、今一人は繼立の仁助という
旅稼ぎの悪者二人ですから、多助は恟りしますと、 小「好い所で逢った」 多「御免な....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
として修行者を宿泊せしめる場合のほかは、普通の民家には宿泊を許さない。また彼らが
旅稼ぎを為すには、既に述べた如く、所在の浮浪人の長、すなわちいわゆる長吏法師の縄....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
のある者は当初から雑遊芸・雑職業に衣食したのもあろう。中には一定の居所を有せず、
旅稼ぎの渡り芸人となり、浮浪の傀儡子の仲間になったのも多かろう。勧進・禅門・西国....